スポーツ百珍BACK NUMBER
「落石が!」海外で九死に一生“サッカー女子”眞嶋優さん25歳の告白…ミステリーハンターが体感した“強豪国の異常なサッカー熱”
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byYu Mashima/Kiichi Matsumoto
posted2023/07/29 11:01
アルゼンチンを訪れた際、マラドーナ壁画とともに収まる俳優の眞嶋優さん。海外ロケのビックリ思い出を語ってくれた
「アルゼンチンの方は〈パスくれよ、一緒にやろうぜ! 俺だってできるぜ!〉みたいに、ノリノリで近づいてくるんです。そこからリフティングでパス交換しました(笑)。街中でも公園ではないところで子供たちがボールを蹴っているのが日常風景で、靴もサッカーシューズじゃなくても特に気にすることなくやっていたんです。きっとメッシ選手も幼少期、そういった感じで常にボールとともにいる生活を送っていたのかな、と想像するほど貴重な経験でした」
標高2000mのプレーはバテました(笑)
FIFAランキング(23年6月29日時点)でいえば1位アルゼンチン、6位クロアチア、20位日本から遠く遠く離れた185位のブータンでも、サッカーは人々に愛される競技だった。
「ブータンで子供の僧侶さんが修行されている場所を訪れたんですが、昼休みの時にサッカーをしているそうなんです。そこで一緒にボールを蹴らせてもらったんです」
その映像は、実際の番組でも使われていた。眞嶋さん、確か華麗なダブルタッチで子供の僧侶さんをかわしてませんでしたっけ……。
「そんなプレーもありましたかね(笑)。自分の中で記憶に強く残っているのは、すぐに息切れしたことなんです。その場所は標高2000メートルくらいあったはずの場所なので、10分くらいしかやっていなのに息も切れるし、ものすごく汗もかいて、高地トレーニングをやっているような感覚ですね(笑)。私はすぐにバテてしまったのですが、お坊さんたちはものすごく元気だったんです。さすがにここで暮らしているだけあるな、と尊敬しました」
眞嶋さんの話を聞いて、ふと思い出したのはサッカーW杯南米予選、ボリビアという国について。南米の中では決して強豪ではないボリビアだが、首都リマが3000メートル級の高地にあるゆえ、メッシやブラジルのネイマールら世界的名手がアウェイマッチに臨む際に苦しむなんてニュースを目にするが……眞嶋さんが図らずも似た経験をしていたとは。
次に行ってみたいのは「リバプールですね!」
こんな感じで土地柄は千差万別だが、南米でもヨーロッパでもアジアでも、サッカーがこれだけ人々に愛されている。それを眞嶋さんはミステリーハンターとして目の当たりにしてきた。
眞嶋さんは「もしミステリーハンターのお仕事が今後もできるようなら……リバプールに行ってみたいですね。サッカー人気がものすごく熱くて、ビートルズの生まれ育った地ですもんね」と語っていた。そんな眞嶋さん、ミステリーハンター以外にも今年、マドリードの地を訪れて「元ワールドクラス」とのマッチアップを経験したのだという。
<#3につづく>