月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
プロ野球チームに重要な株主総会までの戦い方…阪神「岡田さんを招聘していただき御礼申し上げます」西武「食事が不味くなる」
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byKiichi Matsumoto
posted2023/07/02 11:03
通算6シーズン目の指揮となる今季の阪神は開幕から好調で、岡田監督の采配があらためて評価されている
それで言うと今年は株式会社西武HDの株主総会も注目された。まず、西武ライオンズについての意見は過去にもこういうものがあった。
『西武株主総会で厳しい声「森を捕手で使わないのか」』(日刊スポーツ2016年6月22日)
このときの西武は2年連続Bクラス、2016年も交流戦終了時点で借金4の4位というチーム状況。
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「強くなる傾向が見えない。強化とは具体的に何をやっているのか」「監督やコーチも内部昇格が多すぎる。外部から呼ぶ考えはないのか」と意見されると他の株主から拍手が起こったという。さらに別の株主からは「捕手は育っていない。ドラフト1位で取ったのに森を捕手として使わないのか」という質問も。
森友哉は実は阪神の株主総会でも名前が出たことがある。
「森友哉を取ってほしかった…」阪急阪神HD株主総会(産経WEST2015年6月16日 )
「2年前のドラフトで、私は森友哉選手(西武)をどうしても指名してほしかった。」という“ご意見”も出ていたのだ。今年からオリックスでプレーしている森友哉選手だが株主総会でも人気だった。
下位西武の株主総会は…
そして今年の西武の株主総会は、
『山川穂高の「解雇考えていいのでは」西武株主総会で質問 奥村球団社長「適切に対処いたします」』(日刊スポーツ6月21日)
『西武株主総会「チームロン毛」に「食事まずくなる」 株主が改善要求』(スポニチ6月22日)
山川穂高についての質問は想定内だったが、
《株主の一人が「両エースが出てくると見苦しいというか、食事がまずくなる。髪形のこと。スポーツ選手としてどうかなと思う」と高橋と今井の長髪に言及》
高橋光成と今井達也の髪型のことまで出てくるとは。ここからネットではロン毛論争も起きていた。株主の“ご意見”に対してあーでもないこーでもないと世の中で話題になるまでが最近の株主総会、なのだろうか。
球団を持つ企業は6月までの戦い方も大切なんだなぁと毎年この時期思います。以上、月刊スポーツ新聞時評でした。