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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「三笘薫ユニの若者が深夜の名古屋栄にワンサカいる…」人気者ぶりはブライトン1年目が偉大だから「ミトマ=強豪キラー」が分かる数字
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byEtsuo Hara/Getty Images
posted2023/06/17 17:00
エルサルバドル戦での三笘薫。ブライトン1年目のスタッツは目を見張るものだった
そして三笘はプレミア中断期間中のカタールW杯で「三笘の1ミリ」を筆頭にした大活躍によって日本代表のヒーローとなった。さらに欧州各国リーグで中断期間がいち早く明けたプレミアの舞台で八面六臂の活躍を見せることになる。
W杯後のスーパーなゴールの数々
<12月の公式戦成績>
3試合225分出場1ゴール、スタメン2試合
<1月の公式戦成績>
5試合413分出場3ゴール1アシスト、スタメン5試合
<2月の公式戦成績>
4試合345分出場1ゴール1アシスト、スタメン4試合
<3月の公式戦成績>
4試合342分出場2ゴール3アシスト、スタメン4試合
毎週のように三笘がスーパーな形でゴールに絡み続けていたのが、この4カ月間だ。日本のサッカーファン、いや目の肥えたイングランドのフットボール好きも目を丸くしたはず。なお森保ジャパン再始動となった日本代表3月シリーズ、コロンビア戦でも三笘は高い打点のヘディングシュートで先制点を奪っている。
そもそもプレミア初ゴールは相手マーカーに臆さず頭で決めたものだし、リーズ戦でのアシストはヘディングで折り返したもので、地上戦だけでなく空中戦でも存在感を発揮したのは新鮮な驚きだった。さらに左サイドからのカットインで豪快なミドルを叩き込んだレスター戦も印象的。「得点能力の高いウインガー」としての才覚に磨きをかければ、ゆくゆくはプレミア得点ランキング上位に……という想像をしたくなるほどだった。
<4月の公式戦成績>
7試合604分出場1ゴール1アシスト、スタメン2試合
<5月の公式戦成績>
7試合564分出場1アシスト、スタメン6試合
サウサンプトン戦ではクリア夫人との2ショットが話題になるなど、三笘への注目度はサッカーという範疇を超える高さだった。その一方で、明確な数字は1~3月に比べてやや落ち着いた。やはり世界最高峰のリーグと言われるプレミア各クラブの三笘研究が進んだ証拠とも言えるかもしれない。とはいえこの時期もメガクラブ相手に、チャンスメイクや自ら決定機に持ち込んだシーンは多かった。
<三笘の22-23シーズン成績>
プレミア:33試合7得点6アシスト、出場2316分
※ベンチ入り35試合、スタメン24試合、途中出場9試合
FA杯:5試合2得点2アシスト、出場439分
※全試合スタメン
リーグ杯:3試合1得点、出場155分
※スタメン1試合、途中出場2試合
公式戦:41試合10得点8アシスト 出場2910分
プレミア挑戦1年目ながら公式戦トータルで2ケタ得点に乗せたのは、素晴らしい結果と言える。特にFA杯リバプール戦では終了間際に芸術的な「ダブルタッチシュート」を決めて勝利に導いた。そして同大会の公式インスタグラムではファン投票でのベストイレブンに選出されたそうだ。なお三笘は筑波大時代も天皇杯で結果を残し続けていた。今年度の天皇杯でアンバサダーを務める三笘だが……天皇杯創設の際にモデルとなったのがFA杯というから、不思議な縁を感じる。
プレミア優勝時の香川、岡崎と比べてみると
過去、プレミアリーグで足跡を残した日本人アタッカーと言えば、香川真司と岡崎慎司の2人。それぞれマンチェスター・ユナイテッド、レスターでプレミアリーグ優勝を経験した加入シーズン1年目の成績を見ると、以下のようになる。