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「久保建英22歳は“ソシエダで子供に愛されすぎ”らしい」その理由は成績でクッキリ「不敗神話9ゴール、イニエスタ&シルバ22歳時より…」

posted2023/06/17 17:01

 
「久保建英22歳は“ソシエダで子供に愛されすぎ”らしい」その理由は成績でクッキリ「不敗神話9ゴール、イニエスタ&シルバ22歳時より…」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

エルサルバドル戦での久保建英。その才能が爆発しつつあるソシエダでの1年だった

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Kiichi Matsumoto

 日本代表6月シリーズでの躍動に注目が集まる三笘薫と久保建英。欧州サッカーでも最高峰であるプレミアリーグとラ・リーガで2人がそれぞれ残した今季スタッツとともに、その軌跡の偉大さを振り返ってみる《全2回の2回目/三笘編からつづく》

「三笘は当然スゴいけど……実は久保もキレキレじゃない?」

 週末のフットサル場で子どもたちのこんな雑談を聞いたのは、たしかゴールデンウィーク前後のこと。この時期、つまり欧州シーズン最終盤に輝いたのは久保建英だった。今季から完全移籍(レアル・マドリーの買取オプションはあるそうだが)でレアル・ソシエダに新天地を求めた久保は、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を懸けた大一番でことごとく結果を出し、チームの4位躍進に大きく貢献。地元ラジオ局やクラブ公式が選ぶチームMVPにも選出され、ファンのハートをガッチリとつかんだようだ。

 フットサル場にいた子どもたちは、こんな風にも話していた記憶がある。

「日本代表戦、どんなプレーしてくれるか見たかったな」

 3月シリーズで久保は新型コロナの陰性反応が確認できない状態で、練習に参加できず。初戦のウルグアイ戦ベンチ外となり、続くコロンビア戦も後半途中からの出場にとどまった。それだけに今回の6月シリーズでこそ、久保の本領を見たいと期待したファンも多いだろう。そして迎えたエルサルバドル戦、相手が早々に10人になったとはいえ、期待に応えるような1ゴール2アシストだった。

開幕戦で決勝点、幸先の良いスタート

 久保は6月4日で22歳になった。その経歴から10代前半にして常に注目度が大きかった選手だが、あらためてまだ22歳という事実に驚かされる。この年齢にしてリーガ上位クラブの確固たる主軸になったのは、やっぱり凄いのではないか? ということで移籍専門サイト「transfermarkt」のデータをもとに、22-23シーズンの成績、どんな結果を残してきたかを振り返ろう。

<8月の公式戦成績>
3試合225分出場1ゴール、スタメン3試合
<9月の公式戦成績>
5試合252分出場、スタメン3試合

 ソシエダ移籍は分岐点となり得るシーズンだったが、開幕戦のカディス戦でいきなり決勝ゴールをゲットし、ELマンチェスターU戦でもスタメン出場でチームも勝利。最高の結果でスタートを切ったのは、イマノル監督の信頼を得るには十分だっただろう。

 開幕時点のチーム状況も、久保にとってプラスだったとも言える。1つは10番を背負うオヤルサバルが前シーズンの前十字靭帯断裂からの復帰途上だったこと。そしてもう1つは、名手ダビド・シルバも37歳シーズンということを踏まえて適度に休養を与え、その代役として久保が起用されるケースがあったことだ。

【次ページ】 ダービー、マドリー戦のゴールが鮮烈すぎ

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