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中田翔18歳に激怒「ファンいなくなったらどうするんだ?」千賀滉大らスター“覚醒前”を熱血指導…あの伝説的ロッテ選手・水上善雄の今 

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2023/06/17 11:01

中田翔18歳に激怒「ファンいなくなったらどうするんだ?」千賀滉大らスター“覚醒前”を熱血指導…あの伝説的ロッテ選手・水上善雄の今<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

中田翔、千賀滉大らスター選手たちの“覚醒前”を当時指導した水上善雄に語ってもらった

高校野球の総監督に。モデルは「落合博満」

 水上は2018年に一軍内野守備走塁コーチとなり、選手時代にも味わえなかった日本一を経験。翌年からは神奈川県の私立・橘学苑高校で野球を教えている。

「過干渉しないように気をつけています。プロと違って、高校生は野球を職業としていない。勉強もあるし、恋愛もする。その中で、まず野球の楽しさを知ってもらいたい。だから、私と同じように細身でもホームランを打ちたいという子がいたら、決して『バットを短く持ってヒットを狙え』とは押し付けません。甲子園を目指して、勝ちに拘るのも悪くはない。でも、私は選手をコントロールせず、好きなようにさせたい」

 現在、総監督という立場の水上は、子供が育つための1つのツールとして野球を捉えている。

「高校を卒業した後の人生は相当長い。子供たちには『自分一人で考えて、自分一人で動けるような人間になってくれよ』と言っています。まさに落合博満さんがそうでした。社会に出て、誰かの指示を待って聞いてるだけじゃつまらない。野球を通して、考える訓練をしてほしい」

 芯の強さゆえに、紆余曲折があった。しかし、行き着くところは大好きな野球だった。水上は、どんな時も己のすべき仕事に真摯に取り組みながら、「ホームランを打ちたい」という子供の頃の気持ちを忘れなかった。愚直に生きてきた男は今、高校生の指導に辿り着いた。それは、永遠の繁栄を願う野球の神様が与えた使命なのかもしれない。

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記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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