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WBC韓国代表“クラブ通い”報道で、大谷翔平の過去発言が話題に…韓国野球にいま、何が起きているのか?「不祥事の時に比較対象としてオオタニを…」
posted2023/06/18 11:03
text by
崔碩栄Che Sukyoung
photograph by
Getty Images
大谷翔平から始まって大谷翔平で終わったと言っても過言ではない2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。この間、日本では野球ファンならずとも熱い時間を過ごし、14年ぶりの優勝に感動の涙を流したことだろう。
一方で日本の「野球フィーバー」を見守る韓国の野球ファンの気持ちは複雑だった。“永遠のライバル”日本の快進撃の陰で、韓国チームは予選で敗退した。
韓国のMLB選手は軒並み不振
本選は「応援」ではなく、「観客」の立場でしか見られなかったのだ。しかも、大会中ずっと珍プレーとして話題になった「二塁ガッツポーズタッチアウト」という痛恨のミスで重要な豪州との試合を落とした母国代表に対するファンの失望は想像に難くない。大会が終わってから約3カ月が経った今、韓国野球の人気が低迷を続けているのはこれと無関係ではないだろう。
低迷の一因にはMLBに進出した韓国人選手たちの不振もある。パドレスの金河成(キム・ハソン)、パイレーツの裴智桓(ペ・ジファン)はチームの事情によってマルチポジションを任され、自分のポジションを確立することができていない状態だ。また、2019年ナショナルリーグ防御率1位を記録した柳賢振(リュ・ヒョンジン、ブルージェイズ)、2020年韓国人打者としては初めてワールドシリーズに進出した崔志萬(チェ・ジマン、パイレーツ)は負傷で出場すらできずにいる。
日本を苦しめた“韓国のイチロー”は…
一方で日本のメジャーリーガーに目を向けてみると、今年も投打両方で快調のスタートを見せている大谷、MLB進出1年目とは思えない好成績を残しているレッドソックスの吉田正尚とメッツの千賀滉大、6月にメジャー通算100勝を記録したダルビッシュ有、メジャー進出以来最も好スタートを見せているブルージェイズの菊池雄星、負傷から回復して活躍中のカブスの鈴木誠也まで、WBC後も嬉しいニュースが続いている。日本と韓国はあまりにも対照的だ。