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「ショウヘイの性格はパーフェクト」ヌートバーの“WBC後も変わらない”大谷翔平への尊敬…目を輝かせて語った「大谷の一番凄いところ」の話
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byJIJI PRESS
posted2023/05/08 17:02
初対戦も実現した大谷翔平とラーズ・ヌートバー。試合前には笑顔で談笑
ヌートバーが語る“鬼メンタル”「大谷の性格はパーフェクト」
いくら褒めても褒め足りない。そう思ったのだろうか。ついには『生きる伝説』と評されるNBAの大スター、マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー番組『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』のストーリーを持ち出して語りだした。今度は大谷のメンタルについてだった。
「大谷は本当におおらかで謙虚なんだ。その上ですべてを受け入れている。他の人ならば誰でも気にしてしまうようなことでも気にしない。周りの目を気にしていないんだ。マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー『ラストダンス』で、ジョーダンがホテルの部屋で葉巻を吸いながら『僕は部屋から出られない』と話すシーンを思い出した。大谷が同じ状況だったら『僕は大丈夫』って言うんじゃないかな。僕には大谷の性格はパーフェクトに映る」
「翔平と一平に会えたことは本当に良かった」
ヌートバーにとって、大谷は確実に憧れの存在だ。しかし、それだけでは終わらなかった。野球選手として大谷から吸収し、今回は技術を盗み、自身の成長へと繋げた。
3連戦最終戦。大谷から3つの三振を喫した翌日、ヌートバーはタイミングの取り方を変えた。右足を上げる「レッグキック」から大谷同様につま先でタイミングをとる「トータップ」へ。結果、キャリア初の4安打とし、5月4日~6日の3試合で13打数9安打、打率.692の大暴れへと繋がった。
「素晴らしい投手である大谷との対戦を経て、メカニックを変えた。それがうまくいった。今回、翔平と一平(水原通訳)に会えたことは本当に良かった」
出会いからはや2カ月。28歳の大谷と25歳のたっちゃんは今後も我々を楽しませてくれるだろう。侍対決と切磋琢磨をこれからも期待したい。
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