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「WBC、アメリカでも視聴者数69%アップだった」米国メディアは“ニッポン優勝”をどう報じた?「オオタニもトラウトもいるのに…なぜ弱い?」エンゼルス記者は嘆く 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byNaoya Sanuki

posted2023/03/24 17:16

「WBC、アメリカでも視聴者数69%アップだった」米国メディアは“ニッポン優勝”をどう報じた?「オオタニもトラウトもいるのに…なぜ弱い?」エンゼルス記者は嘆く<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

14年ぶり3度目の世界一を決め、喜ぶヌートバーと大谷翔平。ヌートバーは「彼との関係はずっと素晴らしかった。最高の友達」と振り返った

 大谷とトラウトが最後の最後に対決するシーンを見るのは、エンゼルスの関係者にとっては複雑な思いだったようだ。

 同じ「ワールド」という単語がつく試合でも、「エンゼルス推し」が見たいのは、“ワールドシリーズ”で大谷とトラウトが一緒に戦う場面なのだ。決して、ふたりが対戦する場面ではない。

 今季もまもなく開幕だが、現実は厳しい。ムーア記者の嘆き節は続く。

「エンゼルスのファンでなくとも、スーパースターが最高のステージでプレーするのを見たいはずだ。トラウトと大谷のふたりはこの5シーズンの間にMVPを一度ずつ獲得している。ふたりは同じユニフォームを着てプレーしているのに、あろうことかチームはプレーオフにも進出できていないどころか、(勝率)5割を超えることさえできない」

 ムーア記者は悲観論者なのか、7月にかけてプレーオフ進出争いから脱落するようだと、大谷がトレードでいなくなってしまうという危機感を募らせている。

 エンゼルス担当にとって、WBCはなんとも皮肉な展開だったということだろう。

 さて、大谷とトラウトのふたりが、舞台をロサンゼルスに移して、「ショウ」をロングランできるかどうか、開幕してからのお楽しみであります。

 以上、WBC後の興味深い外電記事をご紹介しました。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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