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“3年後のWBC”侍ジャパンに推したい選手は? 大谷そっくり20歳&今年ドラフト朗希世代の注目左腕〈2026年主役候補U-25リスト〉
posted2023/03/24 17:00
text by
西尾典文Norifumi Nishio
photograph by
Naoya Sanuki
7戦全勝で3大会ぶり3度目となるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝を勝ち取った侍ジャパン。
日本の“最大の武器”である強力投手陣が安定感を発揮し、野手陣は効果的な一発が度々飛び出すなど、長打力でも進歩を見せた。大会のMVPに輝いた大谷翔平(28歳/エンゼルス)の投打にわたる存在感が大きかったことは確かだが、トータルで見ても史上最強の前評判にふさわしいチームだったことは間違いないだろう。
しかし歴史を振り返れば、2009年の第2回WBCの後にしばらく国際大会優勝から遠ざかった時期があったことからもわかるように、世界を相手に常に勝ち続けるチームを作ることは決して容易なことではない。2026年に開催される次回大会で「WBC連覇」という偉業を成し遂げるためには、さらなる戦力の上積み、そして若手の突き上げが欠かせないだろう。
そこで今稿では、「2026年WBCで主力として期待できそうな若手」をプロアマ問わず探ってみたいと思う。
今大会のメンバーでは、大勢(23歳/巨人)、伊藤大海(25歳/日本ハム)、宇田川優希(24歳/オリックス)、栗林良吏(26歳/広島 ※1次ラウンド後に離脱)、牧秀悟(24歳/DeNA)、中野拓夢(26歳/阪神)といった3年前の時点はまだアマチュア選手だった選手も多く名を連ねていた。3年という時間で顔ぶれは大きく変わることも予想され、現時点では“無名の存在”が名乗り出る可能性は高い。
今稿のピックアップ対象は今シーズンの満年齢が25歳以下の選手とした。下記に記したオープン戦および二軍戦の成績は3月22日時点のもの。
由伸、朗希らに続く未来のエース候補
まず投手から。チームの精神的支柱だったダルビッシュ有(パドレス)は次回大会への意欲も口にしたが、現在36歳という年齢のことを考えると頼ってばかりいられないのが現実で、MVPの大谷もさらなる大型契約を結ぶ可能性が高いことから今大会のような起用が難しい場合を想定しなければならない。さらに日本球界のエースとも言える山本由伸(24歳/オリックス)もここ数年以内のメジャー移籍が濃厚と見られており、次回の大会に出場できるかは極めて不透明と仮定した。
となれば、今大会で経験を積んだ佐々木朗希(21歳/ロッテ)、高橋宏斗(20歳/中日)らに次ぐ若手の台頭が望まれるところ。その筆頭候補として挙げたいのが、高橋宏と同学年である山下舜平大(20歳/オリックス)だ。