選手の告白「インスタのフォロワーが増えたのと…」

　SNSを駆使する若いチームならではの現象もあった。

「（フィーバーの）実感はないけど、インスタ（Instagram）のフォロワー数が増えたのと、投稿したことがすぐにネットニュースで速報されることにびっくりしますよ」と明かしていたのは某中堅選手だ。

　確かに、リーダー格のダルビッシュ有が開いた焼肉店での食事会や、宇田川優希を主役に押し上げた「宇田川会」は、選手自身のSNSが発信源だった。オフの時間に選手同士で過ごしたオフショットや、チーム内のメンバーでの外食時の一コマなど、インスタやツイッターに選手が投稿するやいなや、ネットニュースも瞬時に流れる。

SNSではファンも選手の素顔を見れる

　事実、大会中の取材のミックスゾーンでも、選手のSNS投稿を受けて「昨夜は○○選手と食事されたそうですが？」などという質問が目立った。選手のSNS投稿→ネットニュースが速報→それについてさらに取材陣が深掘り→詳細を速報……という情報のループは、過去の大会には見られなかったものだ。10年前の第3回大会前後には、選手のSNS発信を禁止していた所属チームもあったことを思えば隔世の感。SNSを介してファンも選手の素顔に触れる機会が増えたという点で、新しい注目の仕方も生まれた。

「本当の勝負がこれから始まる」と栗山英樹監督が話す、クライマックスの大一番。マイアミに場所を移した戦いで、熱狂の主役たちはどんな表情を見せるのか。

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