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「きゃー!(前田)大然さんメガネ姿!」、外国人観光客が「ドアン、ドアン」…テレビに映ってない「成田の出待ち」が超エモかった
posted2022/12/10 17:01
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
JIJI PRESS
いやあ、この2週間で堂安律の左足がうなった瞬間と「三笘薫の1ミリ」を何百回見ただろうか。そんな風に感じるほど、W杯のニュースに日本全国が埋め尽くされている。
クロアチア戦を終えた日本代表は、一部の選手を除いて7日に帰国した。その後の会見には森保一監督とキャプテンの吉田麻也が、田嶋幸三会長、反町康治技術委員長とともに出席。1時間に及ぶ会見に臨んだ。
「こんなに日本の皆さんが喜んでいただけているとは」
すでに報じられている通り、一番印象的なシーンを聞かれた吉田が「コスタリカ戦後のハーフタイムで監督がブチギレたところです」と冗談めかすと、森保監督が「何と言っていいんでしょうか……」と笑いつつも、当時の情景を語っていた辺りなどリアリティのあるやり取りを明かした。
あと田嶋会長が最後の質問を受けて「反町“監督”が……」と言い間違いをしたところで、“ん、アルビレックス新潟か松本山雅かな?”と内心思ったのはこちらの不徳の致すところだが……成田に帰国した際の心持ちを問われると、森保監督と反町技術委員長がそれぞれこのように話していた。
「メディア上の情報は多少知っていましたが、こんなに日本の皆さんが喜んでいただけているとは思ってもみなかったので、空港で驚きを感じました」(森保監督)
「ずっとドーハにいましたので、なかなか日本の温度感というか、わからないのが現状でした。しかし本日、成田空港に着きましてたくさんのメディアの方々とサポーターがお迎えに当たっていただいた。我々のやっていることをしっかり評価してくださったのかなと非常に嬉しく思っています」(反町技術委員長)
会場に向かうために成田空港に到着したのは、記者会見の2時間ほど前。様々な言語が飛び交い、賑わう到着ロビーを見て「ああ徐々に観光客が戻ってきてるんだなあ」と思っていると、遠目で見ても出口の1つを取り囲むようにワンサカと人がいる。
あ、日本代表帰国の瞬間が見られる。7大会連続なのに、実はその光景を見たことがないから千載一遇の機会じゃん、と。
ユニフォームで目立つのは「三笘、堂安、長友」と?
報道関係者のスペースに入ることもできたが……ファン視点から見て、どう見えるんだろう。ということでテレビに映っていない部分も含めた日本代表・成田帰国の様子を見つめてみることにした。