頑固でこだわりがある職人肌といったイメージのある京田だが、新しい環境への適応力という部分ではどのように自己分析しているのだろうか。

「うーん、本当に不器用なタイプの人間なんですよね……」

　京田はそう言うと苦笑した。

濵口から「明るく楽しく一緒に野球をがんばろう」

「なかなか上手く行かないことも多いのですが、しっかりコツコツと積み上げていきたいなと思っています」

　この真面目な気質。かつてDeNAに移籍してきた大和や中井大介、伊藤光、大田泰示が口をそろえて言った「野球を楽しむ気風」のある海を臨むチームで、京田がどのように変化していくのか注目したい。

「そうですね。ただ、あまり顔に感情が出るタイプではないので、周りに伝わるのは時間が掛かると思います（笑）。とはいえ、そういう気持ちで伸び伸びとプレーできればと」

　DeNAへの移籍が決まると、同学年の投手である濵口遥大から電話をもらった。濵口は住まいをどこにすればいいかといったプライベートなことやチームの様子などを教えてくれたという。

「濵口から『明るく楽しく一緒に野球をがんばろう』って言ってくれたのは嬉しかったですね」

ハマスタは「自分には合っている場所だな」

　そもそも京田の目線からDeNAというチームはどのように映っていたのだろうか。

©Nanae Suzuki

「嫌な対戦相手だと思っていました。投手陣は安定していて、打線は爆発力がある。投打のバランスが非常にいいチームといった印象ですね。またベンチでは若い選手たちが声を出していて雰囲気のいいチームだなと対戦相手ながら思っていました」

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