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「モリヤスの采配は恐ろしい…」再び“歴史的番狂わせ”現地のスペイン人記者の本音…日本をどう見た?「ドウアン、ミトマは完璧な交代カードだ」
posted2022/12/02 19:30
text by
アントニオ・ルイス+井川洋一Antonio Ruiz + Yoichi Igawa
photograph by
AP/AFLO
ブスケツ「今日は日本が見事だった」
衝撃的な結果に終わった日本とのグループE最終戦の後、スペインの面々はハリファ国際スタジアムのミックスゾーンで正直な言葉を発した。
先制点を奪ったアルバロ・モラタが「グループステージを突破できてよかった。僕らは良いパフォーマンスを見せられなかったが、今もっとも大事なことはまだこの大会に生き残っているという事実だ」と言えば、彼のゴールをお膳立てしたセサル・アスピリクエタは「こんな試合の後に楽観的になることはできないけれど、私はスペイン代表を信じている」と前を向こうとした。
また主将のセルヒオ・ブスケッツは「グループを首位で通過したかったし、私たちはいかなる試合でも勝利を目指すが、今日は日本が見事なプレーを見せた。彼らも勝ち抜けにふさわしい」と語った。
ルイス・エンリケ監督は戦前に、グループGを首位通過すると予想されるブラジルとの対戦を準々決勝で回避するには、グループEを2位で突破した方が良いのではないかと訊かれ、「W杯で優勝するには、どんな相手にも勝たねばならない。だから(日本戦も)勝ちに行く」と話していた。そして実際にそうしたものの、結果は1-2の逆転負け。試合後の記者会見で指揮官は、次のように話した。
「我々は勝利だけを狙い、他会場の成り行きを知りたいとも思わなかった。コスタリカが3分間だけ2-1とリードしていることも知らなかったし、知らなくてよかった。そんな情報が入ったら、どんなリアクションをしていいかわからない」
スペインで一番責任を問われるべき選手は…
選手も監督も、偽らざる胸のうちを明かしたはずだ。ただし試合の流れを振り返ると、どこかで気が緩んでしまったのではないかと感じてしまう。特に1点をリードしてからは、安心して眠りに落ちていっているように見えた。