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フリック監督「日本戦は過去のこと」スペインに1-1、ドイツは“大激戦”をどう捉えたか「失点のきっかけはブスケッツ」「“ジョーカー”のモラタが…」
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byKazuo Fukuchi/JMPA
posted2022/12/01 11:03
ドイツのフリック監督。日本戦では批判の的になったが、スペイン戦に対し、堂々たる戦いぶりを示し、3戦目で“奇跡の逆転突破”を狙う
ニコラス・フュルクルク！ 鳥肌物のゴールだ
実況「ザネからムシアラ、そしてフュルクルク。ニクラス・フュルクルク！ ゴールだ、ドイツにゴール！ ブレーメンのこの男が決めた。ニコラス・フュルクルク！ 鳥肌物のゴールだ。今回はムシアラがまさにそのプレーをみせてくれた。そしてフュルクルク。信じられないストーリーだ！ W杯でスペイン相手にゴール。ワオ！」
ワーグナー「ザネからムシアラへのパーフェクトなパス。そして、CFとしてやるべきことをやってみせた。ボールを味方から奪い取ってでもゴールを決めてみせた！ 素晴らしいゴール！」
ドイツにはさらに逆転のチャンスもあった。アディショナルタイム5分。左サイドでボールを受けた途中出場のニコ・シュロッターベックからのスルーパスでザネが抜け出した。GKと1対1になったサネはスピードに乗ったドリブルのままかわしてラストパスを送ろうとしたがこれはスペインDFがクリア。ワーグナーは極めて冷静な分析を口にする。
フリック監督は交代でチームに新しい風を吹かせた
ワーグナー「素晴らしいシーン！ だが間違った判断だ。あの状況からGKを突破するのは難しい。左足の強烈なシュートにいくか、ループシュートやフュルクルクへのパスもあったが」
最終的に1-1の引き分けに終わったこの試合。フリック監督は満足げにルイス・エンリケ監督と握手。テレビスタジオに映像が映ると観覧席のファンからは大きな拍手が聞こえてきた。
クラマー「90分間非常にいいパフォーマンス。結果もついてきた。勝つこともできたが、この強豪スペイン相手に引き分けは大きい」
メルテスアッカー「失点後にまだ30分あった。フリック監督は交代でチームに新しい風を吹かせた。フュルクルクはボールをムシアラから奪い取ってのシュート。あれこそ俺がゴールを決めるんだという意志の力だ。これからの試合に向けて素晴らしいアピールとなった」
