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「良かったねえ、ここに来れて」渋野日向子が“激動の1年”を総括…初V達成の古江彩佳は「70~80点」英語上達はディズニーのおかげ?
posted2022/11/23 06:01
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
米女子ツアー最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」。ルーキーとして1年間戦い抜いた渋野日向子(24歳)は49位タイ、古江彩佳(22歳)は25位タイでフィニッシュした。
同大会の出場権は、前週の試合終了時点で年間ポイントランキング上位60選手に限られる。出場条件をクリアして臨んだ渋野は、最終戦をプレーできる喜びをしみじみと感じていた。
「良かったねえ、ここに来れて。とりあえず良かった。(米ツアー)1年目から出たいと思っていましたし」
予選落ち9回…浮き沈みが激しい1年
渋野は今季、米ツアー23試合に出場し、最高成績はロッテ選手権(4/13~16)の2位だった。トップ10入り5回と結果を残した一方で、予選落ち9回、棄権1回と、浮き沈みの激しい1年間でもあった。
それは渋野自身も自覚している。
「前半の方が(一打一打を)丁寧にやっとったかなっていう感じがあって。(いま振り返ると)6月、7月は何を考えてプレーしてたかな? というぐらい集中してなかったので。最近はちょっと戻ってきてて、自分の頭の中では、ゴルフの内容が良かった4月頃のように徐々に出来てきています」
本人の言う通り、6月から4カ月間は予選落ちが続いた。
WOWOWの中継レポーターとして、シーズンを通して現地取材した片平光紀(初代アマチュア世界ランキング1位)は、渋野が苦しんだ要因は「ルーキーだったこと」とシンプルに考察する。
「どのくらい練習をしたらいいのか、体が良い状態で試合に臨めるのかなど、ルーキーは自分にあったルーティンを見つけるまで時間がかかると思います。毎試合、新たなコースでプレーしますし、ルーキーだと火曜や水曜、または両日のプロアマ戦に入れず、前週の疲労があってもなくても、月曜に練習ラウンドをこなさなければならないこともあります。渋野選手はガッツリ練習するタイプなので、オンとオフの切り替えができず、気づかないうちに疲労が溜まっていたんじゃないかなと思います」