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「試合中に食べる・食べない」渋野日向子(23歳)と笹生優花(21歳)メジャーを制した2人の仲良しぶりと意外な“違い”とは?
posted2022/10/18 11:04
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
米女子ツアー・LPGAメディヒール選手権(10/6〜9)の最終ラウンド。渋野日向子(23歳)と笹生優花(21歳)は初めて同組でプレーすることになった。
2人は普段から練習ラウンドを一緒に回るほど仲が良い。3日目が終わった後、同組になったことがわかると、互いに連絡を取り合って全身同色のコーディネートに決めたという。
試合前には「(渋野選手が着てるウェアの色は)白じゃない」と笹生が冗談を言うぐらい、終始和やかなラウンドだった。前の組のプレーを待ってる時や、第2打の地点へ向かう途中など、よく笑い合い、そしてよく喋っていた。
“食べる”渋野、“食べない”笹生
仲良しの2人だが、ちょっとした違いもある。
渋野はラウンド中にフルーツやスナック、ゼリー飲料を口にする。「必要だと感じたら」積極的に栄養補給するタイプだ。一方の笹生は水分補給のみ。固形物はほとんど口にしない。以前、練習ラウンド時に渋野がお菓子のお裾分けをしたとき、笹生は「いや、大丈夫です」と断っていたこともあった。
誤解のないように言うと、ラウンド中に何かを食べることが良いとか悪いとか、そういう話ではない。渋野のように集中力を切らさないため、体力をキープするために何かを口にする選手の方が圧倒的に多いが、モグモグしないのが笹生流なのである。
だからといって、試合前後に爆食いすることもない。笹生がその習慣を身につけたのには、父親の正和さんと二人三脚で歩んできた道のりが影響している。