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正GKは権田修一か、シュミット・ダニエルか…現地取材記者が見た森保ジャパンの“最終序列”「権田のスタメン出場が濃厚。ただ…」 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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photograph byKiichi Matsumoto/JMPA

posted2022/11/22 20:00

正GKは権田修一か、シュミット・ダニエルか…現地取材記者が見た森保ジャパンの“最終序列”「権田のスタメン出場が濃厚。ただ…」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

カタールW杯日本代表のGK陣(左からシュミット・ダニエル、川島永嗣、権田修一)。11月23日のドイツ戦で起用されるのはどの選手なのか

 今回が3度目のW杯となる酒井宏樹は、「雰囲気は非常にいいと思います」と話す。登録メンバー26人のうち19人がW杯初選出となるが、32歳の右サイドバックは「若い選手も精神的に大人な選手が多い」と笑みをこぼし、「自分が引き締めたりする必要はありません。信頼しています」と続けた。

 森保一監督の指揮下では、キャプテンの吉田麻也を筆頭に川島永嗣、長友佑都、それに酒井や柴崎岳らのW杯経験者がチームの雰囲気を作ってきた。練習前や練習開始後の彼らは、ふんわりとチーム全体を包み込む。ウォーミングアップなどでは、うまい具合に別々のグループに分かれている。

 鎌田大地の肌触りが分かりやすい。

「W杯でも、いつも通りという感じです。ベテランの人たちもすごく声をかけてくれているし、いい雰囲気じゃないかなと思います」

 同じ愛媛県出身の長友には、「いますごく絡まれています」と笑う。攻撃の中心として期待される鎌田への、さりげない気配りに違いない。鎌田もこう語る。

「チームの雰囲気とか、サッカー以外の部分もすごく大事だし、佑都くんとかはすごくチームに貢献してくれている。彼の偉大さを感じました」

 ドイツ戦は勝ち点が求められるゲームだ。長友とともに4度目のW杯を迎える川島は、リラックスしたなかに緊張感があり、それでいて落ち着いた雰囲気を作り上げてきた。

「W杯の経験者がいるぶん、そこが大切なのはみんな理解しているし、それがチームにいい意味で伝わっている部分がある。一人ひとりが、何が必要なのかを考えることができている。麻也を中心として、そういうところはやれていると思う」

酒井宏樹「勝ち点を取れなかったときのイメージも」

 20日の開幕戦では、現アジア王者のカタールがエクアドルに完敗。翌21日には、最終予選のグループAを首位通過したイランがイングランドに2対6で大敗した。

 アジア勢に「負の連鎖」が迫っている。想定したくはない結果も、想定しておくべきかもしれない。

 アジアの2カ国が敗れる前に、酒井がこんな話をしていた。

【次ページ】 正GKは権田修一か、シュミット・ダニエルか

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