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スペイン番記者・陣営が最警戒の日本人選手とは? “若くて上手い選手だらけ”無敵艦隊の強さを示すデータ「EUROでイタリアに敗れて以降…」 

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ミゲル・アンヘル・ララ(マルカ)

ミゲル・アンヘル・ララ(マルカ)Migel Angel Lala(Marca)

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posted2022/11/23 17:13

スペイン番記者・陣営が最警戒の日本人選手とは? “若くて上手い選手だらけ”無敵艦隊の強さを示すデータ「EUROでイタリアに敗れて以降…」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

12月2日、日本が第3戦で対戦するスペイン。現地記者がひもとく現代表の特徴、そして代表チームのテクニカルスタッフが最警戒する日本の選手とは

 だが本当に重要なのは11月23日以降だ。スペインはワールドカップの初戦でつまずくことが多く、過去に出場した15大会で初戦に勝利したことは4度しかない。そのうち2試合は1934年大会のブラジル戦、1950年大会のアメリカ戦で、半世紀以上も前のことになる。残る2試合は2002年大会のスロベニア戦と2006年大会のウクライナ戦だ。

 スペインにとってグループEにおける戦いは周囲が考えているほど簡単ではない。世界中がドイツとスペインのグループ突破は当然と考える中、当の選手たちからは本命視されることへの不安や違和感が伝わってくる。

 それだけに、コスタリカとの初戦に勝つことが何よりも重要になってくる。第2戦でドイツと対戦することを考慮すれば尚更だ。生粋の勝負強さと4度の優勝経験を持つ彼らは、セビージャで0—6の大敗を喫した2020年11月の雪辱に燃えているはずである。

日本の中盤を高く評価…特に警戒する選手は?

 そして最後のライバルは日本だ。日本に関してスペインが行なった分析からは、彼らが何年も前から大躍進を遂げるだけのポテンシャルを秘めていることが見てとれる。

 第3戦についてはお互いどのような状況で迎えるかによって大きく変わってくるが、日本にはどの試合にも全力で挑んでくるチームという印象を抱いている。

 スペイン国民の注目はレアル・ソシエダで活躍する久保建英に集まっているが、代表チームのテクニカルスタッフは森保一監督率いる日本の中盤が持つダイナミズムを高く評価している。

 とりわけ注視しているのは鎌田大地だ。彼がピッチ上で発揮する支配力は驚くべきものであり、日本の中盤のクオリティーを象徴していると言えるだろう。

 ベスト16進出の有力候補がドイツとスペインであることは間違いない。共に3度のヨーロッパタイトルを有する2カ国の序列は、第2戦の直接対決で決まる。

 それでも他の2カ国を侮ることはできない。コスタリカは過去2大会連続でハイレベルな戦いを見せた。日本も前回大会ではベルギーを敗退寸前まで追い込んでいる。ルイス・エンリケと選手たちは、これらのメッセージを肝に銘じて戦わなければならない。

<#4「堂安の現地評」につづく>

#4に続く
「リツはそうしたプレーができなければ生き残れない」ドイツ名将の下で堂安律が急成長…W杯で信じ抜く「特別なものが自分に」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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