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スペイン番記者・陣営が最警戒の日本人選手とは? “若くて上手い選手だらけ”無敵艦隊の強さを示すデータ「EUROでイタリアに敗れて以降…」
text by
ミゲル・アンヘル・ララ(マルカ)Migel Angel Lala(Marca)
photograph byJIJI PRESS
posted2022/11/23 17:13
12月2日、日本が第3戦で対戦するスペイン。現地記者がひもとく現代表の特徴、そして代表チームのテクニカルスタッフが最警戒する日本の選手とは
若手を積極起用…エンリケは何を重視したか?
ワールドカップへ向けたルイス・エンリケのチーム作りにおいて、最も重要なのは彼が求めるプレーモデルを選手たちがスポンジのように吸収できるかどうかだった。ゆえに少しでも迷いがあることを見抜かれた選手たちは、その時点で指揮官の構想から淘汰されていった。
スペインの中核となるグループが少しずつ形作られていく過程で、選手の年齢は問わなかった。現チームの平均年齢は、ワールドカップに出場する32チームのうち2番目に若い。スペインの25.6歳を下回るのはアメリカだけだ。
若い顔ぶれの代表格であるガビは、ルイス・エンリケ率いるスペインの象徴的存在でもある。8月に18歳の誕生日を迎えたバルセロナのMFは、既に現チームにとって欠かせない戦力となっている。
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ラス・ロサスの関係者は、ピッチ上での振る舞いはまるでベテラン選手のようだと口をそろえる一方、若者らしい一面も聞こえてくる。代表入りして以降のガビは、自分の部屋番号を忘れたり、バルセロナに忘れ物をしてきたりと、毎度チームメートを驚かせることが常だという。
今回のスペインは何が違うのか?
23歳以下の選手が9人もいる現チームの極端な若手偏重については、これまで何度も議論のテーマとなってきた。批判の対象は大舞台で経験の浅い選手を起用するリスクにとどまらず、代表監督の素質にも及んだ。その背景には、レアル・マドリー派とバルセロナ派に二分されているこの国特有の事情があることも大きかった。
しかし、物事は公平に評価すべきだ。就任当初、ルイス・エンリケは“レアル・マドリー寄り”のチームを編成していた。彼が率いた最初の数試合では、白組の選手が6人も招集されていたのだ。