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“長友佑都とインテルで同期34歳DF”引退後の意外過ぎ人生「ワインやオリーブオイルも自家農園で育てているんだ」「優勝した時の喜びは…」
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byANSA/AFLO
posted2022/11/23 11:01
2011年の長友佑都とラノッキア。インテル同期生がW杯を前に、自身のキャリアや日本サッカーへのエールを送ってくれた
随分忍耐を強いたと思うけれど、彼らのためにも
――サンプドリア(16年1~6月)やイングランドのハル・シティ(17年1~6月)へレンタルされた時期もありましたが、足かけ12年で通算226試合、キャリアのほとんどをインテルに捧げた。20-21年シーズンに獲得した個人初のスクデットは格別だったでしょう。
「苦しんだ時期が長かった分、優勝した時の喜びは本当に大きかったよ。毎年毎年、シーズンの終わりに『また勝てなかった』『まただ』と打ちのめされてきた。多くのファンの期待を背負って、インテルで優勝することは心底難しい。だけど、それを成し遂げることができたなら、自分の名前が永遠にサッカーの歴史に残ることを意味する。インテルのサポーターたちは熱狂的でどこよりもロマンチストだ。随分忍耐を強いたと思うけれど、彼らのためにも優勝できて本当によかった」
渇望してきたスクデットをインテルにもたらしたのは優勝請負人アントニオ・コンテだったが、彼がラノッキアにとって恩師であることはあまり知られていない。
コンテとの熱い師弟関係、FWからのコンバート、中田英寿との意外な接点……独占インタビューはラノッキアの波乱万丈キャリアを語る第2回へつづく。<#2へ>
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