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ドイツ代表W杯メンバー会見「唯一の日本人記者」潜入記「日本戦スタメンは?」に監督は「教えましょうか?」と冗談めかし…
posted2022/11/15 17:00
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph by
Getty Images
11月10日、ドイツサッカー連盟の新本拠地DFBアカデミーにおいて、カタールワールドカップへ向けたドイツ代表26名の発表記者会見が行われた。会場には50人ほどのドイツメディアが集まり、オンラインでも参加できるハイブリッド型の記者会見。そんな現場に日本人で唯一潜入できたので、その内容と雰囲気をお届けしたい。
素晴らしい選手たちを連れていけることになった
会見の予定時間になると、ドイツ代表のハンジ・フリック監督がリラックスした様子で登場。顔見知りのジャーナリストに挨拶をして席に着くと、マイクを確認し、明朗で聞き取りやすいトーンで話し始めた。
「メンバー選考に関しては、コーチ陣と徹底的に話し合った。私にとって代表監督としてワールドカップのメンバーを決めるのは初めてのこと。試合における様々な状況を想定し、自分たちの戦略に照らし合わせて考えた。
誰がチームを助けることができるのか。
誰がマッチウィナーになれるのか。
本当に簡単なことではない。それは、皆さんも理解できると思う。最後に代表のチームマネージャーであるオリバー・ビアホフを交えて、オープンなディスカッションをして、考えを共有した。そして、みんなで決断した。
素晴らしい選手たちを連れていけることになったと思う。本大会を楽しみにしている」
ゲッツェのサプライズ選出については…
会場に集まった記者全員の視線がモニターに集まり、いよいよ代表選手が発表される。GKが3人、DFが9人、MF/FWが14人と別々に紹介され、それぞれにフリックがコメントをはさんでいった。
主軸としてプレーしてきた選手のなかでは唯一、直前の負傷によりFWティモ・ベルナーが選外となった以外、R・マドリーのアントニオ・ルディガー、マンチェスター・Cのイルカイ・ギュンドガン、チェルシーのカイ・ハバーツなど、欧州トップクラブでプレーするスター選手が順当に選出された。
最多選出クラブはドイツの絶対王者バイエルンで、7人。GKでキャプテンのマヌエル・ノイアーを筆頭に、14年W杯優勝チームの主軸だったトーマス・ミュラー、19歳ながらもレギュラー候補のジャマル・ムシアラ、中盤の要ヨシュア・キミッヒとそのパートナーのレオン・ゴレツカ、オフェンスで違いを作るレロイ・サネとセルジュ・ニャブリがメンバー入りを果たした。