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ドイツ代表W杯メンバー会見「唯一の日本人記者」潜入記「日本戦スタメンは?」に監督は「教えましょうか?」と冗談めかし…
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byGetty Images
posted2022/11/15 17:00
W杯ドイツ代表メンバー発表に臨んだフリック監督
ドイツ人の多くは「ブンデスリーガが中断してから1週間後にワールドカップなんて、気持ちの切り替えができない」と愚痴をこぼすが、フリック監督は就任した日から、この時に向けて照準を合わせてチーム作りを進めてきた。油断するはずがない。
「おぉ、気が付いたら残っているのは私だけか。こうやって話をしているとすぐに時間が経ってしまうね。皆さん、ありがとう」
フリック監督は颯爽とした身のこなしで会場から去っていった。その背中からは確かな自信と、いよいよ始まる本大会へ向けての熱い思いが感じられた。ドイツは、間違いなく本気で日本戦に向けて準備をしてくる。
主力のコンディションもよさそうだ
すべてのポジションに優れた選手が揃い、ベテラン、中堅、若手のバランスが取れて、主力選手のコンディションも良さそうだ。
優勝経験国ドイツとの対戦が難しいのは百も承知。そのなかで情報を収集し、可能性を高めるための戦略を練り、戦術を整理し、できる限りの準備をして試合に挑む。
ワールドカップは総力戦だ。戦いは、すでに幕を開けている。<ドイツ紙記者の「鎌田リアル評」につづく>