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「キヨウゴ、マエダ、レオみんな…」W杯選出の前田大然、落選も古橋亨梧&旗手怜央がレアル戦で奮闘… 少年サポとカメラマンが語った“愛”
posted2022/11/08 17:01
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
UEFAチャンピオンズリーグ、グループステージ最終節レアル・マドリー対セルティックの一戦は、すでにグループ通過を決めているマドリーに対し、セルティックは2分3敗と未勝利のまま最下位が決まっていた。
ただセルティックとしては、グループステージ初勝利を目指し、また選手各々としても、欧州チャンピオンを相手にサンティアゴ・ベルナベウで、自身の実力を示そうとモチベーションを失うことはなかっただろう。
その中には、古橋亨梧、前田大然、旗手怜央と、森保一監督率いる日本代表として活動してきたメンバーがいる。
ポステコグルー監督は日本人3人をスタメンに連ねた
この試合の前日11月1日、カタールワールドカップに臨む日本代表メンバーの発表があった。最終メンバーには前田が選ばれ、古橋、旗手は惜しまれながらも落選している。
それぞれが秘めた思いを抱きながらこの試合に臨む姿を撮影した。
セルティック監督のポステコグルーは、Jリーグで横浜F・マリノスを率いたこともあるが――日本人3選手をともに先発リストに連ねた。
最初にピッチに姿を現したのは古橋。ヘッドフォンの音楽に身を委ね、スタジアムの雰囲気を受け止める。それはキックオフ直前、チームフォト直後にとった行動からも感じられた。芝に両手をあて、エネルギーを充填するかのようだった。
また、旗手は仲間がボールを使ったアップを始める中、黙々と左右のバランスを整えるような独特な調整が目についた。そんな旗手には、両チーム挨拶の際に、モドリッチがウインクをしながら手を合わせている。
仮想「ドイツ、スペインvs日本」とも見える陣容
そして前田は、ピッチ入場の際に一度立ち止まりお辞儀をしてのピッチイン。三者三様の姿を撮影できた。
ここまでのCL5試合の結果が示すように、両チームの実力差ははっきりとしている。セルティックの陣形は、9月の日本代表欧州遠征の際に取られた4-2-3-1と同じ。ただ日本代表では前田がワントップに入ったのとは違い、古橋がワントップ、前田は左のサイドに入り、旗手がトップ下のポジションをとった。
またマドリーでは、ドイツ代表トニ・クロース、スペイン代表からはカルバハルとアセンシオが先発している。
見方によっては、W杯で格上ドイツ、スペインに立ち向かう日本の姿が重なる。格上マドリーに対し、日本人3選手を擁するセルティックがどのように立ち向かうのかを注目すべきポイントとした。