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「キヨウゴ、マエダ、レオみんな…」W杯選出の前田大然、落選も古橋亨梧&旗手怜央がレアル戦で奮闘… 少年サポとカメラマンが語った“愛”
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2022/11/08 17:01
前田大然と旗手怜央。W杯メンバーとして選出と落選を分け隔てたが、CLマドリー戦では奮闘を見せた
このPK失敗で勝負の行方は決していたのかもしれない。前半を通してのハイプレスで得点を奪えないまま体力を消耗したセルティックは、51分、61分、71分と立て続けに3失点。84分に、途中投入されたジョタが直接FKを決めるも5対1の大敗となった。
結果を度外視して旗手の動きは特筆すべきものだった
結果だけ見ると大敗だが、この試合での旗手のプレーには特筆すべきものがあった。
トップ下で出場した旗手は、まさに神出鬼没、相手GKへの全力プレスから、自陣深くでフリーになってボールを受けるなど、広いプレーエリアで躍動した。
中盤でボールを受けると、マドリーの早く強烈なプレスをいなしながら味方に落ち着きを与えた。さらに後半半ばからは明らかにマドリーから要注意人物として、徹底マークを受けた。
このCLの舞台、マドリーを相手に存在感を示した旗手が、9月の日本代表の2戦で出場機会を得られないまま、W杯最終メンバーから落選したのは、残念でしかない。
少年ファンやセルティックのカメラマンに聞いたこと
試合前、ベルナベウスタジアムの最前列でアップを見つめる少年ファンに〈日本人選手の名前分かる?〉と聞いてみると、当たり前だろとでもいう感じで、笑顔で応じてくれた。〈キヨウゴ、レオ、マエダ〉……やはり日本人の名前はちょっと難しいらしい。
そして隣から父親が〈ナカムラ〉と付け加えてくれた。
古橋、旗手の代表落選についても聞いてみたが〈日本代表のことは分からないけど、ビックリだね〉と、自分たちのクラブの選手より上手い選手がいることにびっくりしているようだった。
さらにオフィシャルと新聞社の2名しか来ていないというセルティックからのカメラマンにも話を聞いてみた。
〈キヨウゴ、レオ、マエダの全員が皆から愛されているんだよ。全力でのプレーが気に入っている〉
こう言ってくれた。
また〈この冬の移籍市場で獲得する5人目の日本人プレーヤーも楽しみ〉とも。
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