さらに日本代表での背番号が9になったことも発表された。「どの番号でも、やることは変わらないですが、9番をつけることでストライカーっぽく見られるかなと。（ゴールを）決めないとなと思います」と、ゴールへの意欲とW杯への決意を口にした。

「ミトマはまだ潜在能力を…」デ・ゼルビ監督就任が追い風

「ミトマは素晴らしい選手。彼には非常に大きなポテンシャルがあるが、まだ彼の潜在能力はすべて出ていない。まだまだ成長できると思う」

　試合後の会見でそう語った、ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督の言葉が印象的だった。優れた戦術家で知られるイタリア人指揮官は、三笘を2試合連続で先発起用。英国人記者から三笘について質問を受けると、今後の活躍に大きな期待感を示したのである。

　明確な戦術ビジョンを持つデ・ゼルビ監督は、三笘を“新生ブライトン”のキーマンとして捉えているように映る。指揮官の言葉は、自身の戦術に三笘を必要とし、さらにその活かし方も見えているように聞こえた。W杯開幕まで残り2試合となったが、デ・ゼルビ監督の就任は三笘にとって大きな転機になるかもしれない。

　だが、25歳のアタッカーは浮かれたところがまるでない。いつもと同じように、課題と反省を口にして囲み取材を終えた。

「前節のチェルシー戦は、うまいこと勝った。ウォルバーハンプトン戦でアピールすることが重要だと思っていました。次につながりましたけど、本当にすぐ次の試合があるので、切り替えないといけないです。チームとしても個人としても、課題は多いです」

　そう言って、三笘は前を見据えた。彼個人としては満足感に浸ることは決してないだろう。だが、今回のウォルバーハンプトン戦で放ったインパクトは特大そのものだった。

＜前回／「プレミア強豪の三笘評」から続く＞

#3に続く

カナダに敗戦…「戦術三笘」は森保ジャパンを救えるのか 「中にも入ってくれ、と」三笘薫がプレミアで覚醒＋応用が難しい理由

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