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「ミトマサン、スバラシイ!」W杯得点王リネカー日本語で絶賛も… プレミア初ゴール三笘薫「課題は多い」〈BBC名物番組が特集〉

posted2022/11/07 17:02

 
「ミトマサン、スバラシイ!」W杯得点王リネカー日本語で絶賛も… プレミア初ゴール三笘薫「課題は多い」〈BBC名物番組が特集〉<Number Web> photograph by  Matthew Ashton/Getty Images

プレミア初ゴールを決めた三笘薫。イングランドでの評価と勢いはカタールW杯に向けて、確実に高まっている

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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Matthew Ashton/Getty Images

カタールW杯日本代表、各国で戦う選手たちはどんな評価を受けているのか。“現地のガチでリアルな評価”を随時追っていく。

「ミトマサン! 大変素晴らしいサッカー選手です!」

 日本語でこう切り出したのは元イングランド代表FWで、1992~94年に名古屋グランパスでプレーしたガリー・リネカー氏である。自身が司会を務める英BBC放送のサッカー番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」のなかで、ブライトンの全3ゴールに絡み、ウォルバーハンプトン戦で3-2の勝利に貢献した三笘薫を絶賛したのだ。

 61歳になったリネカー氏は言葉を英語に切り替え、「新戦力のミトマが印象に残るプレーをしました。彼は日本代表としてW杯でもプレーします。今日は本当に素晴らしかったです」とコメント。すると、1964年からBBCで放送を続けているサッカー長寿番組は、試合の分析コーナーで三笘を特集したのである。

 分析コーナーに移ると、元イングランド代表MFで解説者のダニー・マーフィー氏が「ブリリアント・パフォーマンス!(お見事なプレー)」とこちらも日本代表を称賛。「前節チェルシー戦でも最高のプレーを見せたが、この試合もその通りだった」と手放しで褒めた。

マンU香川、レスター岡崎以来となる日本人特集のはず

 分析コーナーでは、三笘のプレーにフォーカスした。

 三笘が右足のアウトサイドで絶妙なパスを通して先制点をもたらした場面や、ポルトガル代表DFネルソン・セメドに空中戦で競り勝って頭で叩き込んだゴールシーン。さらに、スピードに乗ったランで対峙していたセメドを一発退場に追い込んだ場面や、キックフェイントでマーカーを抜き去り、サイドをえぐって決勝ゴールを呼び込んだシーンなどを矢継ぎ早に流した。

 解説を担当したマーフィー氏は「ミトマはコンスタントにアクセントをつけた。ポジティブなプレーを続け、動きにも自信が見えた。試合の中で非常に大きな影響力をもたらした」と褒めちぎった。最後はリネカー氏が日本語で「スゴイ!」と笑い、三笘特集を締めくくったのである。

 筆者の記憶では、同番組が日本人選手に関してここまで大きな特集を組んだのは、マンチェスター・ユナイテッドの香川真司と、レスターの岡崎慎司に次いで3人目。香川はハットトリックを達成した2012-13シーズンのノリッジ戦で取り上げられ、岡崎は「奇跡のリーグ優勝」を成し遂げた2015-16シーズンに特集された。日本人選手がフォーカスされたのは、それ以来のことである。

 英国の公共放送BBCが大々的に報じ、「Mitoma」の名はイギリス全土に響き渡った。

「初めて結果が出たのでそこは評価できます」と冷静

 だがそんな周囲の喧騒とは対照的に、取材エリアでの三笘は、いつもと変わらない落ち着いた様子だった。

【次ページ】 得点に絡んだシーンを、自己分析してくれた

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