スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER
立教大55年ぶり箱根駅伝出場まで何があった?「“夜10時半消灯ルール”に下級生の反発もありました」“走れなかった”4年生キャプテンの告白
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byEKIDEN NEWS
posted2022/10/20 17:03
立教大学駅伝チーム・キャプテンのミラー千本真章(4年)。2年連続で日本選手権1500mに出場している
立教は6位で通過したが、その中身を吟味していくと、1年生の國安広人(須磨学園)がトップで、チーム内10番以内に入ったのは1年生3人、2年生3人、3年生4人だった。これはつまり、来年の立教はさらに強くなることを示している。伸びしろしかない、という選手構成だ。
最後のスパイク…4年生キャプテンは逆襲できるか?
一方、ミラーの同級生たちは、ひとりも走ることができなかった。「後輩たちが連れて行ってくれた」というミラーの言葉はその通りだが、このまま黙っているわけにはいかない。箱根駅伝本選ではなんとしても4年生の意地を見せたい。
いま、ミラーはポイント練習の中身も充実し始め、11月には5000mで13分台、そして箱根駅伝出場を目指して練習に取り組んでいる。
今回、箱根駅伝出場が決まったことで、ミラーは2021年11月から、2023年1月まで、1年3カ月に及ぶキャプテン生活を経験することになった。
「これって、史上最長のキャプテンかもしれません(笑)。でも、働き始めたら、夜の9時半とか、まだ仕事をしてる時間ですよね。きっと、『ああ、大学時代は門限があったっけ』と懐かしく思い出すんじゃないかと思います。だから、あと2カ月半、1秒、1秒を大切にしていきたいですし、後輩たちからチャンスをもらったので、あと2カ月で理想のキャプテンになれたらって思います」
電話取材の最中に、ミラー宛に荷物が届いた。
新しいスパイクだった。
きっと、現役最後、ひょっとしたら人生で最後のスパイク。
自己ベスト更新、そして理想のキャプテンになるために、残された時間はあとわずかだ。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。