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令和の甲子園で最も愛された男…近江・山田陽翔が語る“冷静な自己評価”「今の自分のレベルで、それを言うのはおかしい」
posted2022/10/19 17:03
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Number Web
――甲子園のときよりも少し痩せたのでは?
山田 いや、そんなことないです。ダボッとした(学生)服を着てるから、そう見えるんだと思います。
――今、体重は75kgぐらいですか?
山田 いや、もうちょいあります。80kg近いです。
――甲子園では、近江の「エース・主砲」として11勝を挙げ、かつホームランも2本打ちました。ただ、プロでは投手として勝負したいという気持ちの方が強いんですよね。
山田 自分自身ではそう思っているんですけど、両方の面を評価してくれているところもあるので、そこは自分で自分の可能性を狭めないようにしたいなとは思っています。
――やはり1位指名がいいですか?
山田 もちろん順位も大事だとは思うんですけど、それはあくまで入るときの評価。本当の勝負は入ってからなので、順位にはこだわっていません。
身長は173cmも…屈強な「体」
――体はそこまで大きくないですが、強そうですよね。体の中で特に強いところはどこなんですか。
山田 ハムストリング(太ももの裏側の筋肉)は強いです。専用の機器で測定した時、他の選手と比べて明らかに強かったです。あとは背筋が220kg、握力は65kgくらいですかね。
――手も大きいですね。
山田 いや、分厚いだけですよ。
――掌が大きいですよ。足のサイズは?
山田 28cmです。
――足も大きい!
山田 この身長にしたら、大きいほうですよね。
――ウエイトトレーニングとかはけっこう、やったのですか。
山田 重い物を持ち上げたりするトレーニングはしませんでした。硬い筋肉がついてしまうので。体幹を鍛えて、あとは腕立てと腹筋くらいです。そうして付いた自然な筋肉の方が柔らかくて怪我をしにくいと思うので。