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プロ野球PRESSBACK NUMBER
甲子園2大スター・浅野翔吾&山田陽翔の“超仲良しエピソード”「布団に入ってきて一緒に寝ていたり…」「(山田は)僕のこと、大好き(笑)」
posted2022/10/20 11:12
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
L)Hideki Sugiyama、R)Nanae Suzuki
10月上旬。高松商の校舎に隣接するグラウンドでは、練習着姿の浅野が静かに汗を流していた。学校の周囲をランニングし、新チームの練習の邪魔にならないように外野の端でじっくりとキャッチボールをする。夏の甲子園の丸刈り頭から、髪の毛はだいぶ伸びていた。
「今日は久しぶりに練習したんです。国体(いちご一会とちぎ国体)から帰ってきてから、調査書を書いたり、取材があったりで時間がなくて。体は動いたんで、鈍ってはいないな、と安心しました」
YouTubeで気づいた注目度「“おすすめ”のところに…」
9月28日に巨人がドラフト1位で指名することを公表。高松商から直接ドラフトで指名がかかるのは、1973年に阪神からドラフト2位で指名された植上健治さん以来、実に49年ぶりだ。さらに1位指名となれば、100年以上の歴史を誇る野球部創設以来の大事件。三好明彦部長は「準備が大変です。当日はどうしたらいいのか。(昨年小園健太と松川虎生が指名を受けた)市立和歌山高に問い合わせたりしています」と嬉しい悲鳴をあげる。
「プロ注目選手」から「1位指名選手」へ。浅野の評価を高めたのは今夏の甲子園だ。昨年12月に高松商を訪れて臨時指導したイチロー氏が「化け物ですね」と評したこともあり、もともと注目は集めていたものの、初陣の佐久長聖戦でいきなり2打席連続ホームラン。一躍、全国区の脚光を浴びた。浅野はその注目度を、実に高校生らしい感覚で実感している。
「YouTubeとかにたくさん動画を上げてもらって、注目されているんだな、って感じました。嬉しいですね。“おすすめ”のところに自分の動画がたまに出てくるんですよ。なかなか自分のバッティングの動画は撮れないので、フォームを見て悪いところに気づけることもある。そこはありがたいなと思っています」