ドラフト「本当の不作年」ワースト20…“実質最下位”は「71名中32名がプロ入り拒否」の年、KKがいた1985年も“意外な順位”に

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〈プロ野球　今秋ドラ1候補、早大・斎藤世代は大豊作　スカウト興奮「大変な年」〉（2010年1月1日『スポーツニッポン』）

　2010年元旦、スポーツ紙には派手な見出しが躍っていた。“不作”が嘆かれる年も多い中で、〈好素材がそろった今年のドラフトは“松坂世代”以来ともいえる大豊作の年でもある〉（同上）と称えられていた。この年は何位になったのか――。

※ランキング化における各年の選手成績の基準は#1（前編）を参照。成績・獲得タイトルに応じて、レジェンド級（200勝、2000本安打以上など）=S、3%以内の超一流（例：100勝、1500安打以上など）=A、一流（例：50勝、750安打以上など）=B評価に分類した。記録は日米合算、ドラフト外・育成選手も含む

2010年、いずれも1位指名を受けた早稲田トリオ、大石、斎藤、福井　© Mami Yamada

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26～30位…大谷＆菅野の2012年は今後上位に？

　ランキング下位（31～50位）を発表する前に、半分より少し下の26位から30位をみてみよう。

【ドラフト「本当の豊作年・不作年」ランキング26～30位】

26位：1984年    S：0人　A：4人　B：15人 2300点 広沢克己、和田豊、中村武志

27位：1990年    S：1人　A：2人　B：16人 2300点 高津臣吾、長谷川滋利、下柳剛

28位：1997年    S：1人　A：5人　B：9人  2200点 五十嵐亮太、井端弘和、高橋由伸

29位：2012年    S：0人　A：5人　B：11人 2100点 大谷翔平、増田達至、菅野智之      

30位：2011年    S：0人　A：4人　B：13人 2100点 菊池涼介、近藤健介、益田直也

　1997年、慶應大学の高橋由伸（巨人）、明治大学の川上憲伸（中日）が逆指名権を行使。翌年の新人王争いは2人に加え、広島4位の小林幹英、阪神4位の坪井智哉が名乗りを上げた。最終的に14勝の川上が獲得し、残る3人もセ・リーグ会長特別表彰を受賞。出だしは豊作年を感じさせたが……。ドラ1のA～B評価は高橋と川上だけ。4球団競合の川口知哉（オリックス）は0勝に終わった。

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