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プロ野球PRESSBACK NUMBER
浅野翔吾17歳が語る、プロ野球で今「通用する・足りない」部分とは? “キャッチャー転向”の可能性に恩師は…「12球団No.1になれる」
posted2022/10/20 11:13
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
Haruka Sato
捕手転向も視野? 監督「鍛えれば12球団No.1に」
陽が落ちかけた高松商のグラウンド。後輩たちのシートバッティングを眺めていた浅野は、おもむろにキャッチャーの防具を身につけるとグラウンドの脇にあるブルペンに向かった。手にはキャッチャーミット。どっしりとした構えで、新チームの2年生投手のピッチングを受け始めた。
「浅野がプロに入ったら僕はキャッチャーがオススメなんですよ。いいんですよ、反応が。反射神経がいいし、肩も強い」
そう話すのは長尾健司監督だ。浅野は高松市立屋島中学校まではキャッチャーだった。高松商入学後、その人並外れたバッティングを伸ばすために長尾監督が野手に専念させた経緯がある。指揮官は続ける。
「本当に鍛えれば12球団No.1のキャッチャーになれると真剣に思っていますよ。(元巨人の)阿部慎之助以来の“打てるキャッチャー”にね。球団で必要とするなら浅野のキャッチャーはありですよ。筋がいい。ただリードはできないから、そこだけ鍛えていただければね」
キャッチャーマスクまでつけてシートバッティングで捕手のポジションに入っていた浅野に向かって、長尾監督が叫んだ。
「のぉ翔吾! お前、座ったままセカンドに投げられるよな?」
振り向いた浅野は元気な声で、「はーい!」と返す。
高校での3年間、公式戦で捕手として出場したことはないが、練習試合でマスクを被ることは何度かあったという。浅野が明かす。
「もしプロでキャッチャーをやれと言われたら、そこはしっかり挑戦していきたいと思っています。中学校ではずっと守っていたし、自信? 普通くらいです。外野以外にもサードは守っていたし、ピッチャー以外なら色々できますよ」