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“韓国で飲酒運転逮捕→出直しの24歳”ついに覚醒か? 強豪加入の守田英正はポジション争い中〈ポルトガル日本人勢の序盤戦序列〉
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byMB Media/AFLO
posted2022/08/28 11:00
紆余曲折を経てポルトガルでプレーする邦本宜裕。その潜在能力はヨーロッパで花開くか
小柄だがドリブルが巧みで得点力もあるMF渡井理己(23)は、今年7月、徳島ヴォルティスからボアビスタへ期限付き移籍した。リーグ戦第3節の終盤に初出場。ポジション獲得に挑む。
GK中村航輔(27)は元日本代表で、昨年1月に柏レイソルからポルティモネンセへ完全移籍した。しかし、昨季は6試合に出場しただけ。今季も、リーグ戦3試合でベンチ入りはしているが、まだピッチに立っていない。
昨年8月にガンバ大阪からポルティモネンセへ完全移籍したFW川﨑修平(21)は、昨季後半、故障をして治療とリハビリに明け暮れた。今季は、ここまでU-23リーグで3試合に出場して1アシスト。まずはトップチーム昇格を目指す。
中島翔哉はポルトで調整中だが、今後どうなる?
少々心配なのが、元日本代表FW中島翔哉(28)だ。
小柄ながら巧みなドリブル、広い視野を生かした多彩なパス、思い切ったシュートが魅力のアタッカー。東京ヴェルディのアカデミー育ちで、FC東京、カターレ富山を経て2017年、ポルティモネンセへ。ここでブレイクし、アル・ドゥハイル(カタール)を経て2019年、強豪ポルトに迎え入れられた。
しかし、レギュラー争いで後れを取り、2020年3月に新型コロナウイルス感染が拡大してリーグ中断後、チーム練習が再開されても家庭の事情を理由に参加を拒んだことをきっけに監督の戦力構想から外れた。
昨年1月にアル・アイン(UAE)へ期限付き移籍したが、練習中に腓骨骨折、靱帯断裂の大怪我をしてシーズンを棒に振る。昨季は古巣ポルティモネンセへ貸し出され、25試合に出場して2得点5アシストと復調の兆しを見せた。
シーズン終了後、アル・アイン時代に骨折した腓骨に埋め込まれていたプレートを除去。現在はポルトのBチームで調整を続けている。
今後、他クラブへ移籍するのか、あるいはポルトのトップチーム昇格を目指すのか。古巣のポルティモネンセを含めて中島を欲しがっているクラブは複数あるが、なかなか条件面での折り合いがつかないようだ。
中島が以前のように笑顔で躍動する姿を待ち望むファンは少なくないはずだ。