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「久保建英が信頼され始めた」証拠かも…ソシエダサポの「Take,Take」に日本人カメラマンが感じた“海外組あるある”とは
posted2022/08/30 20:00
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
リーガ3節、久保建英が3試合連続での先発出場となったエルチェCF対レアル・ソシエダ戦の撮影に向かった(※外部サイトでご覧の方は【新着写真】からご覧になれます)。
ホームのエルチェCFは、1分け1敗と未勝利で迎えた一戦。地元サポーターの前で今季初勝利を目指した。一方、マルティネス・バレロ・スタジアムに乗り込んだソシエダは、前節バルサ戦での敗戦を引きずらないためにも勝利が必要だが、2節を消化したタイミングでのエースFWイサクの移籍がチームにどのような影響を及ぼすか懸念された。
久保は前節同様、ツートップの一角に入った。エースフォワードのいなくなった今、ゴールへ直結するプレーがより求められた。
そんな中、シルバとの小気味良いパスワークでチャンスを創出、またサイドを突破しクロスを送るなど好プレーを見せた。
試合は20分、ディフェンスラインの裏に抜け出したブライス・メンデスに対して、スビメンディが鋭いパスを送ると、メンデスが落ち着いてゴールを奪った。後半は、エルチェに押し込まれる時間帯もあったが、そのまま守りきって0-1でソシエダが勝利した。
スタジアム併設のバルで「Take,Take」と
バルセロナより飛行機で南へ1時間10分、アリカンテ・エルチェ空港に到着する。空港を中心に東へ向かうと地中海へ面するアリカンテ、西へ向かうと乾いた内陸のエルチェへ到着する。
空港からスタジアムまでタクシーで10分強、運転手いわく、“今日はブライス・メンデスが活躍するよ!”と。
理由を尋ねると、出身がこの2つの街から遠く離れた大西洋に面するビーゴであり、単純にメンデスが昨季までセルタ・デ・ビーゴでプレーしていたからだったが、その予想は見事に的中していた。
スタジアム併設のバルに向かうと、夏休み最後の週末だったこともあってか、多くのソシエダサポーターを発見する。
カメラを向けると――「Take,Take」とポーズを取ってくれて親しみやすい。日本人選手がチームに受け入れられ始めると、日本人カメラマンも受け入れられ始める、“あるある”だ。
久保はシルバとの連係で鋭いシュートを放った
試合は現地時間土曜8月27日、17時半キックオフ。
この日の最高気温は31度、日差しの中の撮影はかなりの暑さを感じた。ウォーターブレイクが設けられたとはいえ、試合に与える影響もあっただろう。