熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
“韓国で飲酒運転逮捕→出直しの24歳”ついに覚醒か? 強豪加入の守田英正はポジション争い中〈ポルトガル日本人勢の序盤戦序列〉
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byMB Media/AFLO
posted2022/08/28 11:00
紆余曲折を経てポルトガルでプレーする邦本宜裕。その潜在能力はヨーロッパで花開くか
2020年8月に東京ヴェルディからジル・ビセンテへ期限付き移籍し、最初のシーズンに31試合で1得点3アシスト、昨季は35試合で3得点3アシストと着実に成長。今年7月、完全移籍した。
藤本は背番号10を付け、4-3-3の2列目で攻撃の組み立てを担っている。リーグ戦3試合、欧州カンファレンスリーグの予選3試合のすべてに先発しているが、得点、アシストはまだない。今季、さらに成長すれば、日本代表入りが見えてくるのではないか。
J、韓国で紆余曲折あった邦本がついに覚醒か
邦本は、洗練されたテクニックと視野の広さが魅力のアタッカーだ。浦和レッズのアカデミー出身で、アビスパ福岡を経て韓国へ渡り、2020年、全北へ。レギュラーとして活躍していたが、今年7月、飲酒運転で逮捕されて契約を解除された。そして、2部から昇格したばかりのカーザ・ピアに入団した。
第3節までの全試合に先発し、第3節で自陣深い位置からピンポイントのロングパスを通して得点をアシスト。83年ぶりとなる1部での勝利に貢献した。
ラテン的な匂いを放つ選手で、ポルトガルリーグと相性が良さそう。生活とプレースタイルに適応できれば、大ブレイクするかもしれない。
田川、新井、小川も出場機会を得ている
田川は、屈強でパワフルな左利きのストライカーだ。今年1月、FC東京からサンタ・クララへ期限付き移籍。当初は後半途中からの出場が多かったが、シーズン終盤に3試合連続得点を記録してポジションをつかんだ(昨季は12試合に出場して5得点)。今季は、ここまでの3試合すべてに先発して1アシスト。彼もブレイクが期待できる。
新井瑞希(25)は、右利きだが左サイドでプレーすることを好む小柄なドリブラーだ。今年7月末、東京ヴェルディからジル・ビセンテへ期限付き移籍。リーグ戦3試合と欧州カンファレンスリーグ3試合のすべてに出場しているが(うち先発は2試合)、まだ得点、アシストはない。
左SB小川諒也(25)は、屈強で、堅実に守り、精度の高いクロスを供給する。FC東京からビトリアへ期限付き移籍中。欧州カンファレンスリーグの予選4試合すべてに先発して1アシスト。ただし、リーグ戦ではまだ出番がない。