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“韓国で飲酒運転逮捕→出直しの24歳”ついに覚醒か? 強豪加入の守田英正はポジション争い中〈ポルトガル日本人勢の序盤戦序列〉
posted2022/08/28 11:00
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
MB Media/AFLO
8月初め、ポルトガルリーグが開幕した。
欧州最西端のこの国は、国土面積が北海道より少し大きいくらいで日本の約4分の1、人口は1000万人余りで日本の約12分の1でしかない。しかし、過去、FWエウゼビオ、MFルイス・フィーゴ、FWクリスティアーノ・ロナウド(現マンチェスター・ユナイテッド)ら世界フットボール史上に燦然と輝く名手を多々輩出しており、フットボールの世界では独特の存在感を放つ。
リーグのレベルは、欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、フランス、イタリア)のすぐ下。伝統的にベンフィカ、ポルト、スポルティングが3強で、揃って今季の欧州チャンピオンズリーグに出場する。この3クラブで目立った活躍をすれば、世界トップクラブはすぐそこだ。
大きな野心を抱く選手が集結するこのリーグで、今季、日本人10選手がプレーする。昨季から在籍していた6人に新たに4人が加わり、過去最多である。
強豪スポルティングに加入した守田のライバルは?
この原稿を書いている8月25日現在、リーグは3節を消化。まだシーズン序盤だが、各選手のチーム内における立ち位置・序列が明らかになりつつある。
このうち日本代表の森保一監督が最も注目するのが、ボランチの守田英正(27)だろう。運動量が豊富で、確かな技術を備え、優れた判断力を発揮して攻守両面でチームに貢献する。
昨年1月に川崎フロンターレからポルトガル1部サンタ・クララへ移籍し、絶対的レギュラーとして活躍。昨年10月の2022年ワールドカップ・アジア最終予選オーストラリア戦(ホーム)に先発出場して以降、日本代表でも主力選手の1人となっている。
今年7月、移籍金380万ユーロ(約5億2000万円)で強豪スポルティングへ迎え入れられた。
C・ロナウドの出身クラブであるスポルティングのフォーメーションは、3-4-3。高い位置からプレスを仕掛け、攻守両面でコンパクトにプレーする。ボランチは二枚で、守田はこの一角を争う。
昨季はポルトガル代表のジョアン・パリーニャ(27)とマテウス・ヌネス(24)がレギュラーで、ウルグアイ代表のマヌエル・ウガルテ(21)が控えだった。
しかし、今季開幕前にパリーニャがフルアム(イングランド)へ移籍。屈強で高い守備力を誇り、スピード豊かなドリブルと精度の高いパスで攻撃の起点となるヌネスが絶対的なレギュラーで、守田とウガルテが残る1つのポジションを争う構図となった。