Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER
[伝説の国立競技場大会から20年]ダイナマイトをもう一度!
posted2022/08/27 07:02
text by

布施鋼治Koji Fuse
photograph by
Takeshi Yamauchi
6月19日、東京ドームでの『THE MATCH 2022』の熱狂を見ながら、20年前の夜空を思い出していた――。
“燃える闘魂”が、上空からパラシュートで舞い降りてくる。その姿を、9万人を超える大観衆が見守っている。
「気持ちいいね。最高! 病み付きになっちゃ困るけどな」
アントニオ猪木氏が豪快に笑った2002年8月28日、旧国立競技場で開催された一度きりのビッグイベント『Dynamite!』は、THE MATCHより3万人も多く観客を動員した。
当時の格闘技ブームを牽引していたK-1とPRIDE、さらに猪木氏が率いる猪木軍が三つ巴で闘うというスケールの大きな大会だった。総合プロデューサーはK-1の石井和義氏で、大会運営はPRIDEを運営していたDSEが担当していた。現在RIZIN CEOの榊原信行氏はバックステージからこの大会の屋台骨を支えていた。
「本当に格闘技界がひとつになった、みんなが手を携えて開催することができた大会だった。他のメジャー団体との合同イベントは後にも先にもこれ1回限りなんだけど、国立競技場でやったという記憶が一番大きい。それだけ設営が大変だったんです」
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り: 3511文字
NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。
