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「クボは我々の心に小さな“トゲ”を」「ソシエダには必要なものが全て…」マジョルカ番記者が本音で記す“久保建英との別れ”
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カルロス・ロマン/ウルティマ・オラCarlos Román/Ultima Hora
photograph byQuality Sport Images/Getty Images
posted2022/08/21 17:03
マジョルカ時代、レアル・マドリー戦に出場したときの久保建英
ヨシト・オオクボ(大久保嘉人)は彼とほぼ同数のゴールを決め、土壇場の残留劇にも貢献したが、最後までスペインに適応することはなかった。アキヒロ・イエナガ(家長昭博)は2013年の2部降格をはじめ、クラブの混迷期を過ごした。
だがクボは加入初日からチームに溶け込み、すぐにソンモッシュのファンにも愛されるようになった。バルセロナの下部組織で数年間を過ごした彼はスペイン語に加えてカタルーニャ語も理解するため、コミュニケーションに問題を抱えることも全くなかった。
才能を疑われることも、非難されることもなく
期待に応えきれなかったとはいえ、クボは誰に才能を疑われることも、非難されることもなく、マジョルカを去っていった。新天地のレアル・ソシエダには、彼のベストパフォーマンスを引き出すために必要なものが全て揃っているはずだ。
果たせていないマジョルキニスモとのお別れは、2シーズンを過ごしたパルマに新たなチームの一員として訪れる際にすることになるだろう。
<#3/ソシエダ番記者編につづく>