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レアル番記者の“久保建英ガチな評価”「クボが“試験”に合格したのは1年目だけ」「成長を妨げている最大の敵は彼自身。それに気づけば…」 

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ハビエル・シジェス/ディアリオ・アス

ハビエル・シジェス/ディアリオ・アスJavier Silles/Diario AS

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photograph byDaisuke Nakashima

posted2022/08/21 17:02

レアル番記者の“久保建英ガチな評価”「クボが“試験”に合格したのは1年目だけ」「成長を妨げている最大の敵は彼自身。それに気づけば…」<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

ソシエダでいきなり結果を残した久保建英。昨季までのプレーはレアル・マドリーの番記者視点ではどう映ったか

 加入当時、レアル・マドリーは向こう10年を保証する補強を実現したと、クボの獲得に胸を張っていた。一方、古巣バルセロナはクボの復帰を実現できなかったことを悔やんでいたが、あれからクボが置かれた状況は大きく変わった。

 クボは翼を閉じたままだ。憂鬱に支配され、周囲が寄せる期待に応えきれぬまま、周囲の状況に圧倒されている。

クボが抱える問題に出口がないわけではない

 とはいえ、クボが抱える問題に出口がないわけではない。解決策はクボ自身が持っている。

 多くの選手は才能の限界に直面することで、目指す高みまでたどり着けぬままキャリアを終えるものだ。だが中には、本人が望む境地までたどり着けるだけの能力を兼ね備えた選手もいる。クボはその一人だ。

 タレントは持っている。あとはそこに執念と信念を加え、キャリアを立て直すための正しい選択ができるかどうか。要は彼のパーソナリティー次第、自分が日本の中心となり、レアル・マドリーであれ他のクラブであれ、チャンピオンズリーグで活躍できる選手になれるのだと信じきれるかどうかにかかっている。

 批判を重荷と感じることなく、己の欠点を受け入れた上で、戦術的要求の高いフットボールの中で自身の能力を生かすすべを身につけること。もちろん、そのために悪魔に魂を売り渡し、喜びに溢れた自身のフットボールを失うことなどあってはならない。

 クボにはまだ時間がある。彼の成長を妨げている最大の敵は彼自身だ。そのことに気づいた時、彼は異なる選手へと変貌するだろう。

 クボであること。今のところ、まだそれは彼にとって簡単なことではない。

<#2/マジョルカ番記者編、#3/ソシエダ番記者編につづく>

#2に続く「クボは我々の心に小さな“トゲ”を」「ソシエダには必要なものが全て…」マジョルカ番記者が本音で記す“久保建英との別れ”

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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