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日本代表のニュータイプMF藤田譲瑠チマ20歳… 小学生の頃から光った才能とは「ジョエルは人間が大好き」「景色を変えなさい」
text by
海江田哲朗Tetsuro Kaieda
photograph byKazuhito Yamada/Kaz Photography
posted2022/08/05 06:00
E-1選手権で日本代表デビューを飾った藤田譲瑠チマ。日本のMF像を変えうるスケール感がある
「いろんな国に興味があって、ヨーロッパ以外、ブラジルやアルゼンチンなどの南米も楽しそうだなと思います。プレミアが最大の目標ですが、そこには段階を踏んでいかないと。たとえば、チェルシーの(エンゴロ・)カンテはお手本にしたい選手のひとり。もし自分がトップレベルのリーグでやるとすれば、サイズ的にはあれくらいの選手と見られる。そこでどんなプレーができるかを意識しながらやっています」
姿勢のよさを保ち、進化には終わりが見えない
2020年、東京Vで41試合3得点の成績を残した藤田は、2021年徳島ヴォルティスに移籍。今季は横浜F・マリノスへとステップアップし、J1で首位を走るチームの主力を担うひとりだ。
相変わらずの姿勢のよさで、常に広い視野を保って情報をせっせと仕入れる一方、相手には最低限の情報しか与えない。オフ・ザ・ボールの動きも抜け目なく、パスで、ドリブルでチームを駆動させる力はさらに増している。
藤田の進化は終わりが見えない。よって、何者であるかの概念の固定はためらわれる。
その底知れなさは、すでに席はほぼ埋まっているだろう11月のFIFAワールドカップ・カタール大会に臨む日本代表、すべり込みのメンバー入りも可能にするかもしれない。
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