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「村上宗隆22歳の5打席連続本塁打」「佐々木朗希20歳の19K完全試合」が同じ年に… “破天荒な大記録が吹き飛ばすもの”とは 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byJIJI PRESS/Hideki Sugiyama

posted2022/08/03 17:02

「村上宗隆22歳の5打席連続本塁打」「佐々木朗希20歳の19K完全試合」が同じ年に… “破天荒な大記録が吹き飛ばすもの”とは<Number Web> photograph by JIJI PRESS/Hideki Sugiyama

球史に残る5打席連続ホームラン。村上宗隆は佐々木朗希の完全試合につづく破天荒な大記録を達成した

◎は通算本塁打数、カッコ内は打たれた投手で、達成年齢も入れる。

青田昇(大洋)1956年 ◎265本塁打 31歳
5月6日広島6回戦1本(長谷川良平)
同日広島7回戦3本(橋本敬包3本)

王貞治(巨人)1964年 ◎868本塁打 23歳
5月3日阪神7回戦4本(太田紘一2本、若生智男、本間勝)

長池徳二(阪急)1967年 ◎338本塁打 23歳
6月4日東京11回戦2本(高橋善正、尾崎行雄)
6月6日南海10回戦2本(杉浦忠2本)

醍醐猛夫(ロッテ)1971年 ◎81本塁打 32歳
7月3日東京10回戦3本(杉田久雄2本、尾崎行雄)
7月4日東京11回戦1本(金田留広)

△田淵幸一(阪神)1973年 ◎474本塁打 26歳 1死球挟む
5月9日巨人4回戦3本(高橋善正3本)
5月10日巨人5回戦1本(高橋一三)

羽田耕一(近鉄)1974年 ◎225本塁打 20歳
4月29日阪急前期5回戦2本(宮本幸信、山田久志)
5月1日太平洋前期2回戦2本(三浦清弘2本)

松原誠(大洋)1976年 ◎331本塁打 32歳
6月1日阪神7回戦2本(上田二朗、池内豊)
6月2日阪神8回戦2本(古沢憲司2本)

高木守道(中日)1977年 ◎236本塁打 36歳
6月12日阪神10回戦1本(山本和行)※ダブルヘッダー
6月12日阪神11回戦1本(古沢憲司)※ダブルヘッダー
6月14日大洋10回戦2本(間柴茂有、田村政雄)

△掛布雅之(阪神)1978年 ◎349本塁打 23歳 1四球挟む
8月31日広島25回戦3本(高橋里志2本、渡辺弘基)
9月1日ヤクルト20回戦1本(松岡弘)

△T.ソレイタ(日本ハム)1980年 ◎155本塁打 33歳 1死球挟む
4月20日南海前期3回戦4本(佐々木宏一郎2本、三浦政基、藤田学)

T.ソレイタ(日本ハム)1980年 ◎155本塁打 33歳
9月4日近鉄後期11回戦1本(柳田豊)
9月5日西武後期7回戦3本(森繁和2本、大川浩)

谷沢健一(中日)1981年 ◎273本塁打 33歳
9月20日巨人21回戦3本(加藤初3本)
9月21日巨人22回戦1本(西本聖)

R.バース(阪神)1986年 ◎202本塁打 32歳
5月31日大洋10回戦2本(関根浩史2本)
6月1日大洋11回戦2本(欠端光則2本)

△R.ブライアント(近鉄)1989年 ◎259本塁打 28歳 敬遠1挟む
10月12日西武24回戦3本(郭泰源2本、渡辺久信)
同日西武25回戦1本(高山郁夫)

R.アレン(広島)1990年 ◎45本塁打 30歳
5月10日ヤクルト4回戦3本(バニスター、金沢次男、内藤尚行)
5月12日巨人7回戦1本(木田優夫)

D.J(オリックス)1995年 ◎32本塁打 30歳
8月8日近鉄15回戦3本(清川栄治、佐野重樹、パウエル)
8月9日近鉄16回戦1本(江坂政明)

N.ウィルソン(日本ハム)1997年 ◎119本塁打 27歳
6月21日近鉄12回戦4本(ミラッキ、大塚晶文2本、赤堀元之)

△古田敦也(ヤクルト)2003年 ◎217本塁打 37歳 1四球挟む
6月28日広島14回戦4本(長谷川昌幸、横山竜士2本、西川慎一)

△V.バレンティン(ヤクルト)2013年 ◎301本塁打 28歳 2四球挟む
6月8日日本ハム3回戦1本(モルケン)
6月9日日本ハム4回戦2本(武田勝2本)
6月12日ソフトバンク戦1本(帆足和幸)

△山田哲人(ヤクルト)2015年 ◎265本塁打 23歳 1四球挟む
8月21日中日20回戦1本(ネイラー)
8月22日中日21回戦3本(濱田達郎、朝倉健太、山本雅士)

△B.レアード(日本ハム)2017年 ◎212本塁打 29歳 2四球挟む
5月12日ロッテ7回戦2本(涌井秀章2本)
5月13日ロッテ8回戦2本(二木康太2本)

王、田淵、バース、バレンティン、古田、山田らを超えた

 NPB史上最多の868本塁打を打った王貞治、そのライバルの田淵幸一、さらには史上最強外国人の評判も高い三冠王2度のランディ・バース、シーズン60本塁打のNPB記録を持つバレンティンなど、NPB史上に残るホームラン打者が挑んで打ち破ることができなかった「4」の壁を村上が破ったのだ。

 これで先人たちの記録はすべて「2位タイ」となり、村上がレコードホルダーになった。

【次ページ】 村神様と佐々木朗希の大記録が同じ年に生まれた

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