DeNAの指導者になり1年目。まだ選手の状況がわからないなかチームが船出の時期に倒れ、心身ともに苦痛を抱えたが、顔を上げると自分を求めてくれる人たちが待っていた。そして、これに結果で応えたいと強く思う自分がいた。

残り50試合を「今いるピッチャーでいかに戦っていくのか」

　残り約50試合。ここからが本格的な勝負となる。コロナ禍も含め予断を許さない状況はつづくが、齋藤コーチとしてはどのようにして選手たちと一緒に歩んでいくつもりなのか。

後半戦の活躍が期待される（左から）大貫、三嶋、今永、伊勢　©Nanae Suzuki

「第一は、今いるピッチャーでいかに戦っていくのか。これは一軍、ファーム関係なく、スタッフも含め全員が戦力として残りのペナントレースに挑むことになると思います。とにかくAクラス入りを目指し、自分のような人間の能力でよければ惜しみなく存分に発揮していきたいと思います」

　野手陣もしかり、”オール横浜”によるサバイバル。コロナ禍によりスケジュールもタイトになるなか、プレーヤーはもちろん、マネジメントにおいても困難を極めることになるが、条件はどこも一緒である。齋藤コーチの決死の覚悟が果たして実を結ぶのか、投手陣のさらなる奮起に注目したい。

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