月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
祝!“初補殺” 亀井コーチも感激、巨人・ウォーカーの守備が驚速進化中《長嶋さんも「アダムが理想」と大絶賛》
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byKYODO
posted2022/07/03 17:00
6月28日の中日戦で来日後初の「捕殺」を記録したウォーカー。1試合で2度というおまけつきだった
「みんなね、彼に対して見る目が優しくなっているんですよ(笑い)。『良くなったな、良くなったな』って言ってくれるんですけど」
みんなウォーカーに萌えている。なんという展開。一方でみんな優しいというのは、打撃が好調という理由がかなり大きい。
6月23日のスポーツ報知は一面で『ウォー 絶賛弾 長嶋さん』。
6月22日のDeNA戦で15号ソロを打ったウォーカーが一面。注目すべきは長嶋茂雄さんのコメントだ。ウォーカーは不思議なバッターだと述べつつ「ウォーカーに倣え」と語っている。そして、
《ホームランバッターにフルスイングはいらない。アダムが理想だ。》
アダム!
遂に長嶋さんにファーストネームで呼ばれ始めたぞ。これはもうカール・ルイス級ということか(懐かしい)!?
「ちょっと涙が出そうになっちゃったよ」
そして今月のウォーカー劇場のクライマックスは6月28日だった。
『巨人・亀井コーチ ウォーカーの補殺に大感激「ちょっと涙でそうになっちゃったよ。感動した」』(スポニチWEB)
ウォーカーが中日戦(山形)で走者の本塁生還を2度に渡って阻止し、来日初補殺から一気に2つ記録!
亀井コーチは試合後に「メチャクチャうれしかったですね。ちょっと涙でそうになっちゃったよ。感動したっすね」 「最初を見た人は分かると思うんですよ。これが成長じゃないかなと思いますね」と語った。
ウォーカーは肩が弱いというよりそもそも投げ方を知らないのでは? と思って見てきたが、あのプレーを見ると確かに成長している。
翌日、報知の名物コラム『仙ペン』は『僕らの家族、ウォーカー』(6月29日)と書いてきた。
《何でこんなにワクワクするんだろう。要するに「自分の家族の成長や奮闘」を見ているのと同じってことだ。超人的な身体能力を持つ赤ちゃんが驚異的なスピードで進化する—。こんなの目が離せないに決まっている。》
すいません、私もウォーカーから今月も目が離せませんでした。
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