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「ブラジル5-1で韓国を蹴散らす」衝撃の内実 ネイマールらの状態は70~80%なのに…フィジカル負けにソン・フンミンも白旗 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2022/06/04 17:02

「ブラジル5-1で韓国を蹴散らす」衝撃の内実 ネイマールらの状態は70~80%なのに…フィジカル負けにソン・フンミンも白旗<Number Web> photograph by Getty Images

韓国を蹴散らすかのように5ゴールを挙げて圧勝したブラジル。やはり、強い

 その「強くて逞しい」韓国が、ホームの大観衆の前で、休暇を中断して地球の反対側からやってきた相手に大敗を喫したのである。

 韓国のブラジルとの通算成績は、この試合の前の時点で1勝5敗(得点4、失点11)。大きく負け越してはいるが、一度は勝っており、日本の2分10敗(得点5、失点34)よりましだった。W杯開幕を5カ月後に控えたこの時期の大敗は、いくら世界の強豪相手とはいえ、ショッキング極まりないはずだ。

韓国の敗因は多々あるが、ブラジルにも弱点はある

 韓国の敗因は、多々ある。

 まず、中盤でブラジル選手に自由にプレーさせてしまったこと。彼らのテクニックと創造性を封じるには彼らが嫌がること、即ち激しく当たって厳しくマークすべきだったが、体をぶつけ合って倒れていたのは韓国選手の方だった。

 また、せっかくボールを奪ってもすぐに奪い返されていた。現在のフットボールは、ボールを奪われてからいかに奪い返すかが大きなポイントとなる。この点でも、韓国選手は完敗していた。

 こうなるとブラジルの波状攻撃を受け、早いパス交換と巧妙にしてパワフルなドリブルに翻弄されてしまう。ピンチの連続で、自分たちは攻撃の糸口すらつかめない。

 とはいえブラジルにも弱点はある。2022年W杯南米予選で、両SBの背後を突かれるとしばしば決定的なピンチを招いていた。

 韓国戦でも、右SBダニエウ・アウベス(バルセロナ)は攻撃参加すると中へ入ることが多く、ボールを奪えばアウベスの背後には広大なスペースが広がっていた。しかし、韓国はそこを突くことができなかった。

 左SBアレックス・サンドロはこの試合で3得点に絡んだが、守備では状況判断に問題がある。守りにエネルギーを割かせることができていたら、あれほど頻繁な攻撃参加を許すことはなかっただろう。

日本がやるべきことは、はっきりしてくる

 こう考えると、6日の試合で日本がやるべきことがはっきりしてくる。

 守備では、常にできるだけ高い位置で強烈なプレスをかけ、一度抜かれても二度、三度と追いすがるような粘り強い守備を90分間続ける。日本選手も激しいフィジカルコンタクトは得意ではないが、格上との対戦では「自分たちがやりたいこと」より「相手が嫌がること」を優先しなければ勝負にならない。

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