ゴルフPRESSBACK NUMBER
渋野日向子23歳「一昨年は“イケイケゴーゴー”だったので。ちょっと大人になったかな」難コースで見せた“成長の証”とは?
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2022/04/05 17:03
今季初メジャーとなった「シェブロン選手権」で日本勢最高位となる4位タイに入った渋野日向子
そんな渋野を見たWOWOWの現地レポーター・片平光紀(元世界アマチュアランキング1位)は「ウェッジの使い方」を好成績のポイントに挙げた。
「渋野選手はウェッジ4本を入れていました。距離によって打ち分けていて、ピンまで100ヤード以内のショットの精度がすごく高まったと思います。たとえば、初日18番パー5は残り88ヤードから52度のウェッジでピンそばにつけてバーディ。2日目9番パー5の第3打は、残り52ヤードから58度のウェッジでしっかりチャンスにつけ、バーディパットを決めました。
また、“耐えるゴルフ”にも渋野選手の成長を感じました。3日目は2番ティーショットを右に曲げたところから始まって、なかなかショットを修正できないままスコアを落としてしまいましたが、17番パー3でバーディを奪取。18番パー5もパーで終えましたが、ショットではバーディチャンスにつけていました。その2ホールのいい流れが最終日の成績にも繋がったのではないでしょうか」
「できればメジャーも3日で終えたい(笑)」
3日目に「77」を叩いたことで優勝争いから脱落したものの、最終日は7バーディ、1ボギーと巻き返し、この日のベストスコアタイとなる「66」をマーク。通算10アンダーの4位タイで日本勢最上位につけた。
「4日間あったら、何かしら1日やらかすんで。できれば(メジャーも)3日で終えたい。もしくは、4日のうち3日間の良いスコアを選ぶ。まあそんなの無理ですけど……ハハハ」
渋野らしく軽快にジョークを飛ばしたが、最後は自信も口にした。
「個々のショットやラフからのアプローチは、確実に成長できているかなと感じられる4日間でした。ボギーも少なかったのは、それだけアイアンショットがパーオンできたということですし、“やべーところ”に外す回数も少なくなりました」
飛距離が出て、ショットの精度も上がれば、バーディのチャンスは広がる。4日間通して18ホールのうち4つある「パー5」のホールでは6バーディ・1イーグル。ロングホールでしっかりとスコアを伸ばせたことは今後の糧になるだろう。