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渋野日向子「ご飯行こうよ~アハハ」米女子ゴルフ日本勢躍進のウラに“メンター渋野”の存在? アメリカ人記者が絶賛「シブノの優勝が流れをつくった」
posted2025/06/25 06:01

今年4月のシェブロン選手権で山下美夢有(右)と談笑する渋野日向子
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南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
今季は日本勢の快進撃が止まらない。
3月の「ブルーベイLPGA」で竹田麗央(22歳)が米ツアー初優勝を果たすと、4月の「シェブロン選手権」では西郷真央(23歳)がプレーオフの末にメジャー大会を制した。5月にはメキシコで開催された「リビエラマヤオープン」で岩井ツインズの妹・岩井千怜(22歳)が後続に6打差をつける圧勝でトロフィーを掲げた。
週末に行われた今季メジャー第3戦「KPMG全米女子プロ選手権」でも岩井千怜が4位、山下美夢有(23歳)が6位に入り、これで今季開幕戦から16試合連続で日本勢がトップ10入りとなった。また、竹田麗央、山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜の4名はいずれもツアーの新人賞争いランキングで上位を独占している状況だ。
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この活躍に米ゴルフ雑誌『ゴルフウィーク』のシニアライターを務めるベス・アン・ニコルス氏は、こう見解を示した。
「ちょうど(米メディアの中で)日本人選手の勢いがすごいね、という話をしていたんですよ。特に日本人ルーキーたちの活躍には目を見張るものがあります。海外メジャーにスポット参戦し、アメリカの試合や雰囲気などをちょっと経験してから、本格的に挑戦するという段階を踏んでいるのは知っています。それでも、1週間だけこちらの試合に出て、慣れ親しんだ日本へ帰るのと、初めての海外生活という手探り状態の中で、すぐに結果を出すというのは違う次元の話。アメリカ人選手ですら1年目は大変なんですから。
やはり、ヒナコ・シブノ選手の優勝(2019年全英女子オープン)が今の日本勢の活躍の流れを作ったのかなと。当時のシブノは海外の経験がほとんどなかった。彼女と同世代、もしくは下の世代は、あの優勝を見て、“次は自分が勝つんだ!”という思いが強くなったのではないでしょうか。かつて米ツアーを席巻していた韓国勢がお互いの活躍を意識して競い合っていたように、あの頃と似たような状況で相乗効果が生まれている気がします」