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《史上最年少の3週連続優勝ならずも2位タイ》西郷真央20歳が若いのに“踏み止まれる”理由…ヤンキース時代の松井秀喜との共通点とは
posted2022/04/12 11:00
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Atsushi Tomura/Getty Images
国内女子今季第6戦の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」は、首位と2打差でスタートした上田桃子が最終日に「69」をマーク。トータル9アンダーで今季初優勝を飾った。一方、史上最年少の3週連続優勝のかかった西郷真央は、最終日も3アンダーの「69」で回って2位タイでホールアウト。偉業達成はならなかったが、初日のつまずきをものともせずに、改めて逆境での強さを見せつけるようなゴルフだった。
初日は前半を3アンダーで折り返し、10番でもバーディーを奪って4アンダーまで伸ばす好調なスタート。しかしそんな西郷に落とし穴が待っていたのは、このコースの難所とも言える14番からの3ホールだった。
14番から要所のパットが決まらずに3連続ボギー。トータル1アンダーで首位とは5打差の27位タイで初日を終えることになってしまった。
ヤンキースで活躍していたころの松井秀喜の言葉
ただ、初日を終えた時点でも、西郷は「ショットには自信を持っていい」とポジティブな姿勢を崩さなかった。
「ミスをしたところをポジティブに変換しようとしたのではありません」
その意味を西郷はこう説明する。
「悪いところは反省して、同じようなことを繰り返さないようにしないといけない。でもいいところを記憶から消してしまうと、ショットの精度が落ちてしまったりするので、そこは分けて考えています。あとはパッティング次第だから大丈夫、と。事実と反省点を分けています」
実は会見でこの話を聞いたときに、思い出した言葉がある。
それはニューヨーク・ヤンキースで活躍していた頃の松井秀喜さんの言葉だった。