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「ポイチ、お前のことを信じているヤツいるから」批判された森保監督に岡田武史が送ったシンプルなアドバイス「結局、誰が責任取るのって…」
 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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posted2022/03/29 17:02

「ポイチ、お前のことを信じているヤツいるから」批判された森保監督に岡田武史が送ったシンプルなアドバイス「結局、誰が責任取るのって…」<Number Web> photograph by Getty Images

3月24日のオーストラリア戦を2-0で勝利し、カタールW杯出場を決めた森保一監督

「批判だけしている人ってなかなか成長できないんだよ」

「横山さんが言ってくれたよ。“岡田、お前のやりたいようにやれ。好きなようにやれ。もし何か文句を言うヤツがいたら、俺がやっつけてやる”ってな。凄くうれしかったよ、本当に心強かったよ」

 森保がバッシングにさらされていることは分かっていた。だからこそ横山から励まされたように、自分も励ましてあげたいと思った。

 そしてもう一つ、アドバイスを送っている。

「批判だけしている人ってなかなか成長できないんだよ。だからな、そういう人は自分の成長をなげうってまでお前を成長させようとしているんだ。この批判を乗り越えたら成長できる。そう考えたほうがいいよ」

 アジア予選を戦った日本人指揮官は森保の前が岡田であり、岡田がバトンタッチを受けた加茂周の前が横山だった。最終予選を突破したのは岡田だけ。乗り越えた先輩の言葉にどれほど勇気づけられたかは言うまでもないだろう。

国際Aマッチデーの2連戦のうち、1試合目が難しくなる

 岡田が指揮を執っていた10年以上前と今では日本代表が置かれている状況が違う。海外組がメンバーのほとんどを占めるようになり、集まる機会も極めて少なくなった。欧州のいろんなリーグからやってきて、限られた時間で調整して試合に臨む。特に国際Aマッチウィークの2連戦のうち、1試合目が難しくなってしまうのは仕方のない部分もある。

 岡田は言う。

「初戦にホームでオマーンに敗れたように、いくら実力差があるといっても1カ月も入念に準備してきたチームと戦うのは本当に難しい。勝たなきゃという思いが強すぎて、やられてしまったところってあると思うんだ。日本代表が置かれている状況を考えると周りも、もうそろそろ“2つのうちの最初は引き分けでいい”くらいの考え方をしてもいいんじゃないか、と。アジア特有の難しさだと思うから」

 メンバーの硬直化に批判の声が挙がっていることに対しても岡田はこう見解を示す。

【次ページ】 「結局、誰が責任取るのっていう話」

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