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「東京と今治が同条件でいいのか」岡田武史が語る新スタジアムと“今治モデル”の独自性…座席数をあえて“J2規定未満の6000席”にするワケ
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byJ.LEAGUE
posted2022/03/29 17:01
昨年11月の福島戦でゴールを決めた高瀬太聖。「岡田メソッド」で育った「今治モデル」第1期生だ
今季のJ3はかつてないほどの「超戦国」
「開幕前に(新型コロナウイルスの)クラスターがトップチームに起こってしまって、3日前くらいになって(ようやく)メンバーをそろえて練習できたので、状況的に厳しかった面はある。服部はいいチームをつくっているね。(前半に先制されて)後半はウチも対策して良くなったんだけど、前半からできていないようじゃダメ。いろいろ学べた試合になったんじゃないかな」
昨年11位に終わった今治にとって厳しい戦いが待ち受けているのは間違いない。元横浜F・マリノスの中川風希やオーストラリア、ブラジルからアタッカーを獲得するなど前線を厚くした編成になっているが、今季のJ3はかつてないほど「超戦国」の様相を呈している。
J2から降格してきた4チーム、SC相模原、愛媛FC、ギラヴァンツ北九州、松本山雅はいずれも地力があり、柏木陽介、宇賀神友弥、田中順也ら名のあるフットボーラーを揃えるFC岐阜や昨季初参戦で3位と躍進したテゲバジャーロ宮崎、そして圧倒的な走力を武器にJFLから昇格したいわきFCもいる。
「今年はかなり混戦になるんじゃないか、と思っている。そういう意味では粘り強く勝ち点を拾っていくことが大事になってくる」
ノーマークに近いのは岡田にとってむしろ燃える要素。粘り強く戦ってJ2昇格を目指していく。 (つづく)
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