「日本人選手の技術は非常に高いレベルにあると思います。スペイン1部で監督をしていたロティーナさん（現清水エスパルス監督）も『私が率いていたクラブの選手と比べ技術的に劣っているとは思わない。トップレベルからも遠くない』と言っていました。ただゲームの流れをどう解釈し、どう技術を使うかの理解度に差があるんです」

　成功例として、久保建英の名を挙げた。

「久保は10歳からバルサに入り、大きく成長しましたよね。東京五輪でスペイン代表の中にいたらさらに輝いたかもしれません。久保のような育成環境で育った日本人のサイドバックやセンターバックを生み出せたら日本はさらに強くなるでしょう」

ふてぶてしさや対応力といった弱点と向き合えれば

　今回、4人の監督が声を揃えて強調したのが「日本代表を応援している」ということだった。ミシャは言う。

「日本代表は日本サッカーの一番の広告塔。彼らが結果を残すことが、日本サッカーの発展に最も重要だ」

　技術、俊敏性、協調性、規律、学ぶ力。これらの特徴を生かしながら、ふてぶてしさや対応力といった弱点と向き合えれば、必ずW杯ベスト8の扉をこじ開けられるはずだ。