というわけで、筆者はサニックスの廃部方針というニュースを残念に思う一方で、新しい動きが始まるチャンスではないかと考えている。サニックスのこれまでの歩みに深くリスペクトと感謝を表した上で、これを機に「九州バーバリアンズ」が誕生するなら、今の九州勢には考えにくいディビジョン1昇格→日本一を目指すことだって可能だろう。夢は広がる。

　ただし、半官半民の常で、その結論が出るには時間がかかるだろうとも思う。だがそれは、新規参入を考えるベンチャー企業さん（がもしもいるなら）にはチャンスかもしれない。半官半民さんが会議を重ねている間に買ってしまえばいいのだ。

　宗像サニックスブルースが刻んできた歴史、困難に挑戦するチームカルチャーは多くのファンの心を掴んでいる。スポーツを応援する姿勢でイメージアップを図りたい民間さんにとって、それをまるまるもらっちゃえるならきっと高くない買い物だと思う。そんなフットワークの軽いオーナーが現れたなら、ブルースの築いてきたチャレンジングなカルチャーも引き継がれる気がする……こちらも夢が広がる。

©JRLO

　おそらく、筆者の知らないところで進んでいる話もいくつかあると思う。九州のラグビーは、これからきっと面白くなる。